ミセルチカラの磨き方

2024/11/01

脱サラして経営者になったら、自分との相性の良さだけで お付き合いする人を決めるのは避ける

カテゴリー :紐付ける

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

自分との相性だけでお付き合いする人を決めるのは危険
仕事をする上でお客様との相性は大切。

同じ仕事をするなら、相性の良い人と一緒にやりたいですね。


一方で、脱サラして経営者になった方が気をつけたいのは「お客様を相性の良さだけで決めてはダメ」ということ。

相性が良ければ「また、あの人と話をしたいなぁ」と思うので、どうしてもその人と過ごす時間が多くなります。けれども、その相性の良い相手が必ずしも自社のVIPのお客様になったり、自社のビジネスに貢献してくれるとは限りません。

 

先月の日経新聞に掲載されていた「私の履歴書」では、アメリカの有名な投資ファンドの創業者が執筆されています。

その中で何回も出てくるのは

「コンフォートゾーン」から抜け出そう

というフレーズです。


コンフォートゾーンとはいわゆる心地良い状況。相性の良い人と一緒にいると心地よい気分になります。

けれども、その相手が

・過去に一緒に働いたことのある人
・同業の人
・同じ講座や同じ先生に学んだ人
・異業種交流会等で知り合った人

ばかりだと、居心地は良いけれど「時間とお金を使う割には思ったほど売上につながっていない」といった状況に陥る可能性があります。


あるクライアントさんは昨年と今年を比較して変わったこととして

お付き合いする人が変わった

とおっしゃっていました。

相性の良い人とお付き合いするのは以前から変わっていませんが、

  • 昨年まで:相性が良ければ「そのうち仕事につながる」と思って時間とお金を投資していた
  • 今年から:相性の良さに加えて、自社の経営理念に共感してくれそうな人に絞って時間とお金を投資した

のです。


日頃のお付き合いが仕事につながるかどうかは分かりません。また、会社が販売している商品によっては、そのお付き合いしている人は、自社商品を一生買わない人である可能性もあります。

しかしながら、「ウチの経営理念に共感してくれそうだなぁ」と思ってお付き合いしていると、

・見込み客になりそうな人を紹介してくれる

・新たなビジネスチャンスにつながる人と出会う

といったことが起こっているとのこと。


会社に勤めていて、貯まったストレスを気の合った仲間と飲みに行くことで発散するのはよくあるケースです。その効用自体は否定しません。

けれども、脱サラして経営者になった場合、自分の時間やお金は貴重な経営資源。

単なるストレス解消や気分転換だけに使っていると、その間も会社経営のことを真剣に考えて行動している人には勝てません。


貴重な時間やお金を有効活用するために相性の良さだけでなく、「自社の経営理念に共感してくれそうかどうか」という観点から対象を絞るのはたいへん有効です。

一方で

  • この人はお金を持っていそうかどうか
  • この人はウチの商品を買ってくれそうかどうか
  • この人は自分に役立ちそうかどうか

という観点から対象を絞っていると、かえって遠回りになるので、気をつけましょう。

こちらがそのような観点から付き合う人を選んでいると、同じように考えている人を引き寄せるし、勘の鋭い人には必ず見透かされます。
 

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