ミセルチカラの磨き方

2024/10/31

発する言葉、表情や態度にはその人「そのもの」が宿る

カテゴリー :プロファイリング

心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。

発する言葉にはその人そのものが宿る

衆議院選挙が終わりましたが、今回私の住む地域は一躍注目の選挙区になりました。党の公認を得られず無所属で出馬した議員の地元だから。

連日報道される割には、その人の選挙演説も選挙カーも見かけなかったんですよね…。

東京都の中では奥多摩町に次いで2番目に大きい地域なので、票が見込める場所に集中する作戦だったと想像できますが、その甲斐があってなのか、接戦の末勝利を手にしていました。

 

一方、同じようにペナルティを受けて議席を失った方も多くいました。

当落はさておき、私は選挙速報をおもしろく見ていました。何がおもしろいかって、いろんな人が発する言葉です。

落選した議員は、必ずこう言っていました。

「私の不徳の致すところで…」

 

本来は、重大なミスや失敗を引き起こしたとき、自分に原因があることを反省し、迷惑をかけた人に謝罪するのに使う言葉ですよね。

意味から考えれば、「この落選という結果は、自分の至らなさが原因です」ということなんでしょうが、そうは思っていない感じがちらほら伺えます(…まぁ、それがおもしろい)。

 

厳しい党の処分を受けてなかったら…(議席は守れたはずなのに)

裏金問題がなかったら…(派閥のルールに従っただけなのに)

2000万円支給問題が出てなかったら…(自分には関係ないのに)

 

いろいろな考えや思いはあっていいと思いますし、それを批判するつもりも否定するつもりはありません。

ただ、「口から発している言葉となんだか違う」と思わせてはいけないと思うんです。

少なくとも、政治家として有権者に「どう見えるか」とか、「どう見せたいか」ということを考えていないと。

まったく考えていないから、「この人自分のせいだなんて思ってないよね」という印象を与えてしまいます。

 

「投票に参加してほしい」

正確に言うなら、「自分の一票を投票して政治に参加してほしい」ということでしょう。もちろんわかります。

でも、そこはきちんと伝えなければならいところです。何かのお祭りやイベントに参加するわけじゃあるまいし。

政治家としての「伝えるメッセージ」と考えたら、端折っちゃいけないし、しっかりした文章で言わないと。そうでなければ、伝わりません。

 

「国会議員の義務としてまずみなさまの信頼を得ることができなかった」

義務?信頼を得ることは義務なのか?

思わずテレビに向かってつっこんでしまいましたけれど、信頼を得ることを「義務」なんて言っているようでは、落選するのも不思議ではない。

信頼って双方向だと思うんです。

政治家が有権者の信頼を得るのが義務と言うなら、有権者を信頼するのも義務ってことです。そこに信頼関係というものは生まれません。

「私はあなたたちを信頼していませんから、あなたたちも私を信頼してくれなかったんですね」って言っているように聞こえます。

 

発する言葉にはその人「そのもの」が宿ります。だからこそ、どんな言葉を使うかは大事なことがわかります。

その人「そのもの」は、言葉を発するときの表情や態度にも見え隠れします。

だからこそ、他人からどう見られたいか、どう見せたいかをしっかり掘り下げて考えておく必要があります。

 

落選の弁で見た政治家は、まったくセルフプロデュースが出来てなかったと言えます。

政治家に限らず、経営者にとっても同じことが言えます。

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では、今日も1日お元気で。

 

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