ミセルチカラの磨き方
どんぶり勘定でも安心!キャッシュフローを重視した中小企業経営の秘訣
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
中小企業の経営者にとって「お金の使い方」は非常に重要なテーマです。
多くの経営者は、日々の経費や投資をどう管理すべきか悩んでいることでしょう。しかし、すべての支出を完璧に管理することは難しく、時にはどんぶり勘定的な運営が避けられないこともあるかもしれません。
それでも、経営が破綻せず、資金繰りに支障をきたさないためには、キャッシュフロー経営が鍵となります。
キャッシュフローとは?
まず、キャッシュフローとは何かを簡単に説明します。
キャッシュフローとは、会社に入ってくるお金と、会社から出ていくお金の流れのことです。会社がどれだけ利益を上げているか以上に、手元に現預金がどれだけあるかが重要です。
利益が出ていても、手元に現預金がなければ支払いができず、倒産のリスクが生じます。逆に、キャッシュフローがしっかりしていれば、一時的に利益が出ていなくても、資金繰りに余裕を持たせることができます。
キャッシュフロー経営の重要性
中小企業の多くが直面する課題の一つは、収益が上がっても手元に現預金が残らないことです。
これがなぜ問題になるかというと、支払ができなくなったり、急な投資の機会を逃したりするリスクが高まるからです。この問題を解消するために、「キャッシュフロー経営」を導入することが求められます。
キャッシュフロー経営の考え方では、まず手元にどれだけ現預金があるのか、どれだけ現預金を確保できるのかをしっかりと把握します。
この数字が正確であれば、多少のどんぶり勘定でお金を使っても問題が生じにくくなります。なぜなら、手元にある現預金がどの程度のリスクをカバーできるかがわかっているため、安心してお金を使うことができるからです。
数字管理の基礎が大事
どんぶり勘定でお金を使っても大丈夫な状況を作り出すためには、まずは「数字の管理」が不可欠です。
数字管理がしっかりできていれば、今どれくらいのキャッシュが手元にあるのか、今後どれくらいの入金と出金が予定されているのかが把握できます。これにより、無理のない範囲でお金を使う判断ができるようになります。
たとえば、今月の売上が予測以上に好調である場合、一時的に余剰の現預金が生じることがあります。その際、投資や新規事業への支出を決断することができるでしょう。逆に、来月の支払が多いことが予想される場合は、慎重に支出を抑える必要があります。このように、キャッシュフローの状況を見ながら計画的にお金を使うことができるのです。
どんぶり勘定は悪いことではない?
どんぶり勘定という言葉は、ネガティブなイメージを持たれがちですが、必ずしも悪いことではありません。
数字の管理がしっかりとできている場合、ある程度の自由度を持ってお金を使うことが可能です。すべてを厳密に管理しすぎると、経営判断に時間がかかりすぎてしまい、機会損失を招くことがあります。しかし、キャッシュフローの基礎が整っていれば、必要なときに適切な投資や支出を行うことができ、結果的に事業の成長を促すことができます。
キャッシュフロー経営のメリット
キャッシュフロー経営の最大のメリットは、資金繰りに対する安心感です。現預金の流れを把握し、適切に管理できれば、突然の支払いにも対応できますし、新たなビジネスチャンスが現れたときにも即座に投資できる余裕が生まれます。これは中小企業にとって非常に大きな強みです。
また、キャッシュフロー経営は、金融機関との関係においてもプラスに働きます。しっかりとした数字管理ができていれば、融資の審査も通りやすくなり、追加資金を調達しやすくなります。
まとめ
中小企業の経営者がキャッシュフローを重視した経営を行うことで、安心して資金を活用できる環境が整います。数字の管理が基礎となり、その上でのどんぶり勘定的な資金の使い方が、適切なリスクを取りながらも柔軟な経営を可能にします。
キャッシュフロー経営を導入することで、資金繰りの不安を解消し、より大胆かつ効率的な経営判断を行うことができるようになるでしょう。
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