ミセルチカラの磨き方
「なんとかなる」は危険信号?VUCA時代の新しい経営術
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
会社において「売上が10億円の大台に乗った」「過去最高の利益を出した」というのはたいへん素晴らしいこと。
実際、私が銀行員時代にも「20期連続で増収増益を更新中」という会社もありました。そんな会社に対する融資は審査部もすぐOKするので、担当者としても楽でした。
けれども、当時は日本も右肩上がりの時代。ある程度才覚のある経営者であれば増収増益を続けることは可能だったように思います。
しかしながら、昨今は環境が目まぐるしく変わる時代。増収増益はおろか、事業を続けていくこと自体、非常に難しくなっています。
したがって、たとえ減収減益が続いても事業を続けていくタフさが求められています。
当然のことながら、減収減益が続くと銀行の融資審査も厳しくなります。一方で、業績が悪い中でも次の一手を出し続ける工夫がないと、いつかは倒産してしまいます。
このため、事業を続けていくには、人になんと揶揄されようが、泥臭く努力を続けていくマインドとスキルが求められるのです。
とは言え、難しいのは、人は自分の思考をすぐに変えることはできないこと。
業況が悪くなって、お尻に火がつけば、考え方も変わるかもしれません。しかしながら、まだそれほど業況が悪くなっていない状況で、将来のリスクに備えて考え方を変えるのは至難の業です。
経営者の中には「なんとかなる」と楽観的に考えておられる方もおられます。
けれども、「なんとかなる」とおっしゃる方も、大きく分けると2種類に分かれます。
一つは「(自分が)なんとかする」というマインドを持っておられる方。もう一つは「(誰かが)なんとかしてくれる」というマインドを持っておられる方です。
高度成長の時代であれば、「(誰かが)なんとかしてくれる」というマインドでも、最終的にはなんとかなりました。しかしながら、VUCAの時代では、それは通用しません。
少なくとも、「(自分が)なんとかする」というマインドを持って、日々の仕事に向き合っていない限り、最終的には誰もなんとかしてくれない状況に陥る恐れありです。
いずれにせよ、今の状況を変えようとすれば、今までの延長線上で考えるのではなく、新しい視点を持って考えて、行動を変えることがポイントです。
誤解を生むかもしれないので、予め申し上げておくと、「(自分が)なんとかする」というマインドを持つことと、「何でも自分でやる」ことはまったく違います。
特に責任感の強い経営者は「なんとかする」という考えに基づき、「他人に頼らず、自分でなんとうかしよう」とする傾向があります。これは思考の癖の一つです。
どんなに優秀な人でも、一日の中でできることに限界があります。「なんとかする」という中には、「他人の力を借りてなんとかする仕掛けをする」ことも含まれます。
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