ミセルチカラの磨き方
人は「意味」に感情が動くからこそ「価値」を感じられる
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
気温が暖かい日には母の車椅子を押して川沿いの道を散歩しますが、草むらには野生のキジが生息しています。オスのキジは姿形も立派ですし、色も美しいですから、キジに出会えた日は「いいことありそぉ~」とうれしくなりますよ。
キジとの出会いもひとつの「価値」と言えるかもしれませんが、最近特に感じることとして、ビジネスで言う「価値」が軽くなっているような気がしています。
私は仕事をスタートした時から「価値」を言語化してきていますが、10年前だったら「価値」を考えること自体にも驚きがありました。
今は「あぁ、価値ね」「ハイハイ、価値ね」という感じがしなくもない。
昔は良かったなんて言うつもりはありませんし、「価値提供」「価値創造」という言葉と共に広く浸透してきたということ自体は良いことだと思っています。
ただ、「価値」の捉え方によって差があるな~とも感じています。
みなさんは「ピカソの30秒」という話をご存知でしょうか?
ピカソがファンに頼まれて30秒で描いた絵に100万ドルの値をつけました。
30秒で100万ドルは高いと言われた時に「これまでに研鑽を積んできた30年と30秒の値段」と答えたというものです。
これはピカソの話ではないとか、金額や年数が違うとか諸説あるようですが、「価値」には多くの意味が含まれていて、その意味こそが「価値」になるということなのだと私は納得しています。
「多くの意味」には、感情も、時間も、労力も、お金も、知識も、スキルも、経験もいろいろあります。それによって裏打ちされた自信や誇りもあると思います。それは人であっても、会社であってもということです。
人はその「意味」に何かしら感情が動くからこそ、それを「価値」と感じられるわけですから。
ですから、お客様に提供する「価値」を単に「どのくらい役に立つかの度合い」とするなら、「値打ちがあるかないか」という比較が基準になってしまいます。
価値に含まれる「意味」を考えたら、役に立つかどうかだけを「価値」にするなんてもったいない限りです。
私の本音を言うなら…
「価値ってそんなもんじゃない!」
「役に立つなんて当たり前!」
目に見えるもの、分かりやすいものを「価値」と考えがちですが、提供する側も受け取る側も「価値の意味も含めて価値」と捉えられると「あぁ、価値ね」「ハイハイ、価値ね」とはとても言えません。
力を入れて取り組んでいるセルフプロデュースはまさにそのためのもの。
「その人の価値」や「その会社の価値」を言語化するのは、その「意味」を伝えたいからなんだと改めて自覚しています。
意味のない価値なんてありませんし、意味があるからこそ価値になるわけですから、「表面的なことだけが価値じゃない」って私は言い続けますよ。
「価値」ってあんまり言い過ぎると「軽い」ってことになりそうですから、「こちら」をチェックしてみてください。
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それでは、今日も1日お元気で。
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