ミセルチカラの磨き方
2期連続赤字だった会社が黒字化に向けて挑戦した5項目
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
3月決算の会社では前期決算の締めの最中でしょうか。
昨年から新たにサポートさせていただいているクライアントさん。2社とも前期は黒字決算になるとのご報告をいただきました。
業種や売上規模も違いますが、実は両社とも「2期連続して赤字だった」という共通点があります。そこから一歩抜け出して、黒字になったので、私も少しホッとしています。
赤字が出るなど業績が悪くなった先で真っ先に取り組むのは
利益の見える化
です。
具体的には次の5つを確認します。
- 月次決算はやっていますか?
- 資金繰り表を作っていますか?
- 商品1個あたりの儲けをつかんでいますか?
- 売上高ゼロでも毎月出ていくお金をつかんでいますか?
- 1週間以内に調達できるお金はいくらかつかんでいますか?
どこまで何をやるかといった細かい内容を別にすれば、赤字から抜け出すためには、前述の5項目に対して「すべてYES」と答えられることが出発点になります。
そして、2期連続赤字だったクライアントさんに対しても、ご支援させていただいてからは「5項目にすべてYESと言える状況を作る」ことを常に意識していました。
- 月次決算はやっている→毎月会社の数字は必ず振り返っている
- 資金繰り表を作っている→お金の動きを予測している
- 商品1個あたりの儲けをつかんでいる→粗利がいくらになるかを計算している
- 売上高ゼロでも毎月出ていくお金をつかんでいる→バーンレート(資金燃焼率)を理解している
- 1週間以内に調達できるお金はいくらかつかんでいる→資金調達余力を頭に入れている
2社ともまだまだ改善した方が良い点はありますが、基本となる5つに取り組んでいただいたことで、社長を筆頭に社員の意識と行動が変わり、会社の数字も改善しました。
業績が悪くなると、誰しも数字を見るのが嫌になります。特に毎月のように預金残高が減っていく状況だと「やった方が良い」と頭では理解していても、試算表や資金繰り表を見ることすら避けたくなります。
しかしながら、勇気を持って利益を見える化したことで、どこから手をつけたら良いかが分からない状況から
やること&やらないことがハッキリする
↓
行動基準が変わる
↓
自ずと結果が変わる
のを改めて実感しました。
もちろん、上記の5項目をやるだけでは業績は良くなりません。
言ってみれば、5項目は業績を良くするための準備運動のようなもの。そこを活かしていかに業績アップにつなげるかは「仕事の見える化」や「人の見える化」にかかっています。
ただ、業種や業況、会社の規模等が違うと、「仕事の見える化」や「人の見える化」で取り組む内容や優先順位は違ってきます。
この点、「利益の見える化」における5項目は業種や業況、会社の規模に関係なくあらゆる会社がクリアすべき必要条件です。
赤字であれば黒字化
100万円黒字であれば、1,000万円の黒字に
1,000万円の黒字であれば、1億円の黒字に。
赤字か黒字か、中小企業か大企業かスタートアップ企業か老舗企業かを問わず
- 月次決算はやっている
- 資金繰り表を作っている
- 商品1個あたりの儲けをつかんでいる
- 売上高ゼロでも毎月出ていくお金をつかんでいる
- 1週間以内に調達できるお金はいくらかつかんでいる
をまずクリアしましょう。
「こんなことは既に出来ている」と思われた方もおられるかと思います。ただし、出来ている人から見れば当たり前と思われることを当たり前のようにやるのは意外と難しいです。
そういう意味では、私から散々厳しい指摘を受けながらも5つの項目に勇気を持って挑戦してくれたクライアントさんには敬意を表します。
なお、「利益の見える化」の5項目の中で取り組もうとしているけれど、なかなか上手くいっていないという項目がありましたら、一度お話しさせていただければ嬉しく思います。
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