ミセルチカラの磨き方

2024/03/07

PDCAサイクルの弊害は「まずはダメなところから見つける」のが優先されていること

カテゴリー :マネジメント

心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。

改善から快善へ

3月に入ってまたまた冬に逆戻りです。春の暖かさを感じた後は、なおさら寒さを感じますね。

 

さて、みなさんは普段「改善」を意識されていますか?

有名な「トヨタの改善」は「KAIZEN」として世界共通語にもなっているようです。

「改善」のための基本概念として、みなさんよくご存じの「PDCAサイクル」があります。

業務改善に必要なものとして広く言われていますし、効果があるから浸透したことにも間違いはありません。

 

ただですね…、

私が感じるのはそのプロセスの中での弊害です。弊害と言うか「悪い癖」というかんじでしょうか。

 

まずは準備、計画する(Plan

 ↓

その計画を実行する(Do

 ↓

計画通りに出来ているかの進捗を評価する(Check

 ↓

前の評価に基づいて対処や改善をする(Act

改めて言うまでもありませんが、これを繰り返し行うわけです。このプロセスの中で私の注目は、3番目のCheckです。

 

「出来ていることはより良くする」

「出来ていないことは出来るようにする」

というのが本来の「Check」だと思うのですが、どうしても「出来ていないこと」に目を向けがち。

旧来のものを変えて良くするにしても、手を加えてより良くするにしても、どんどん強化するにしても、だんだん進歩させるにしても、「まずはダメなところから見つける」ことが当たり前になっていないでしょうか?

 

業務改善や目標達成では効果があったからこそ、「PDCAサイクル」は取り入れられるようになったとは言え、「ダメなところから見つける」ということに着目すると、どんな場面にも入り込んでいると感じます。

 

「〇〇はいいね…でも、「●●はどうなんだろう…」という場合。

良いところに気づいてはいても、「〇〇はいいね」を言わずに「●●はどうなんだろう…」だけを言う人がいます。

「なんで●●なんだ。●●じゃダメだ。」と言い、悪いところだけを見て指摘する人もいます。「●●をどうするつもりだ」と誰かを追い詰めることも。

 

ただこれは「良いところを褒めましょう」という単純なことを言いたいのではありません。

 

「まずはダメなところから見つける」

物事に限らず、他人(相手)に限らず、自分に対しても同じことをしていることに気づいて欲しいのです。

ダメなところ、できていないところは、そのことによって、何らかの問題が起こるので分かりやすい。良いところ、できているところは、全体が上手くいっていますから見つけるまでもありません。

でも、考え方や捉え方によって「良い/悪い」はひっくり返ります。

 

独立起業していても、組織で働いていても、長くキャリアを積んできた人は「悪いところを改善する」が沁みついているように思います。

ちなみに、弊社の社長もその傾向があります。

私は「PDCA病」と呼んでいますけれど(笑)、「まず良いところから見つける」ことができる私は、「PDCAサイクル」の影響を受けていないことも一因です。

今の仕事を始めるまでの「潜伏期間20年」のおかげかな?

 

「改善」そのものは間違いではないし必要なことですが、「まずはダメなところから見つける」だけでは「善に改める」ではなく、「善までも改めてしまう」イメージです。

いっそのこと「快善」にしたらどうですかね…。

良いところ、出来ていることも一緒に見てほしいからです。

 

「PDCA病」の自覚がある方には、「こちら」をお勧めいたします。

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では、今日も1日お元気で。

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