ミセルチカラの磨き方
ギュッと集約されたひとことは、ビジネスの真の核になる
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
先日新聞で面白い記事を見つけました。
言葉にこだわるコトノハ職人として見逃せない「ネーミング」の話です。
今どきは「商品の名前が長い」というもの。商品の特長までもが一目瞭然で分かるというのがミソらしい。
記事の中で紹介されていたもの上げてみると…
「毎日食べねば!11種類のヌルねばしょうがスープ」
「誰も傷つけたくないスポンジ」
「ブラシはいらないそう思う人に使ってほしいフェイスブラシ」
「ジャージーバーターがいい味出してるバタピー」
「目のキワまできわめるアイシャドウブラシ」
(2024年1月6日付「日本経済新聞」参照)
いかがですか? おもしろいですよねぇ。
これだけ長いと、商品の「キャッチコピー」のようですが全部商品名。こうして文字だけで並べても商品を想像できそうです。
かつての主流はブランドや製品のイメージをアピールする商品名。
その記事で紹介されていたのが「青空」「うず潮」です。
この名前にピンときたでしょうか? 昭和世代ならよく知っているはず…笑。
そう、洗濯機です。
製品の数や機能も限られていたために、商品名はイメージを伝えるだけで十分だったというわけです。
ところが、今のように商品そのものが増え、商品の情報も購入方法もたくさんありますから、「自分の好みのものを効率よく選びたい」という消費者ニーズの加速という現象が起きました。
これが長いネーミングの流行りを生むことになって「いかに刺さるか」が重視されることになったようです。
「商品の名前」と考えたら長いですけれど、商品の特徴や機能をギュッと短い文章に集約して、なおかつ「買いたい」と思ってもらうのは大変です。
同じように、ビジネスを通してお客様に「何を提供するのか」「どんな価値を提供するのか」を「ギュッと集約した言葉にする」ことも大変かつ重要です。
商品の特徴や機能の説明文ではなく、ビジネスにかける想いまでギュッと集約して「伝える&伝わるひとこと」にしなければならないからです。
「伝える」ということからすれば、長すぎても難しすぎても、聞いた人はすぐに忘れてしまいます。そもそも自分が言えません…覚えられないし、忘れるから。
「伝わる」ということからすれば、耳に残る、心に残る「ひとこと」でなければいけません。誰でも言いそうな耳障りの良い言葉では、印象にも残りませんから、やっぱり忘れられてしまいます。
「聞いた人=お客様」ですから、聞いた人が覚えている、聞いた人の心に残るということは、お客様がそのひとことに「共感」しているということになります。
だから、商品やサービスを届けたい人に届けることができるようになるわけです。
これまでたくさんの方と「伝わる&伝えるひとこと」を一緒に考えてきましたが、誰一人として同じ人はいないということに驚いて欲しいと思います。
言葉には限りがありますけれど、たとえ同じ単語を使ったとしても意味も表現もまるで違うものになります。それは、提供する価値も仕事にかける想いもみんな違うから。
だからこそ、
って言っています。
ギュッと集約されたひとことは、ビジネスの真の核でもあるからです。
「オリジナルのひとことってどんなもの?」と思われましたら、ぜひこちらを見てください。
↓ ↓ ↓
他の人のひとことを見たら自分のオリジナルが欲しくなるかもしれませんよ。
阪神大震災から29年が経過しました。
母の実家があった神戸市長田区では大変な被害状況であったことを思い出しながら母と当時の話をしました。
未だ能登半島では大きな地震が続いていますが、せめて日常生活の不便さが早く解消されることを祈るばかりです。
では、今日も1日お元気で。
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