ミセルチカラの磨き方
本当の自分自身にちゃんと向き合ってこそ伝わる言葉が生まれる
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
「12月なのに真夏日⁉」という気温差にビックリの週末でしたが、日経新聞日曜版「My story」の記事は福山雅治さんでした。お読みになった方もいらっしゃるかもしれません。
ミュージシャンであり俳優であり写真家でもある福山さん。トップアーティストとしてずっと走り続けているのは周知のことです。
その記事の中でとりわけ印象に残ったのが、楽曲づくりについて。
曲はリサーチと研究によって理論的に組み立てるそう。
「自分が好きかどうか」とか、「自分はこの曲しかやりたくない」とか、「自分から出てくる音楽はこれだ」とか、「自分らしさとはこうだ」とか。
そういうものは全て二の次にして、ヒットしている曲の歌詞、メロディ、アレンジを自分なりに分解するそうです。
「因数分解する」と表現していました。
「作詞をする人の言葉選びだな~」と思っていたら、作詞についての取り組み方はさらに私の心をつかむものでした。
(インタビュー記事抜粋)
言葉を紡ぎだし、感動を与えようとか、人に何か感じてもらいたいと思うなら、自分が発した言葉に責任を持たなければいけない。その責任とは何かというと、本当の自分自身とちゃんと向き合ったか、です。
「はぁ~、良いこと言うねぇ~そうなの、そうなの!」と言わずにはいられない私。
方法論を得るだけでは作品にならないということを言っていました。自分と厳しく向き合って紡ぎだされる言葉がメロディに乗って数々のヒット曲になっているということにも納得です。
「これって、ただのヒット曲作りの話ではない!」ということにお気づきでしょうか?
スキルやノウハウだけでは商品やサービスは完成しません。
その商品やサービスそのものに加えて、自分自身、あるいは会社の目指すところとどれだけ向き合ってできたものであるかが商品やサービスとしての価値になります。それが世の人に届けられた結果として売れるということになるわけです。
「伝える言葉」と考えれば、福山さんが紡ぎ出す歌詞と私達がお客様に伝える言葉に違いはないはずです。
ただ、「やっぱり福山雅治だからできる」ということを思わないでもありません。「本当の自分自身とちゃんと向き合う」って口で言うほど簡単なことではないからです。
記事によると、本当の自分自身と向き合って言葉を紡ぐことは思いもかけない言葉が出てくることがあるようですが、「セルフカウンセリングのようになって深いところから戻ってこられないこともある」ともありました。
「本当の」「自分自身と」「ちゃんと」「向き合う」
私も分解してみましたけれど、「自分自身と」「向き合う」は「内省」と言われますから、解説とかやり方とかである程度できるかもしれません。
でも、「本当の」「ちゃんと」が加わるとどうでしょう?
この2つはとても曖昧なものです。それは人によって捉え方が違ってしまうわけですから何が本当で何がちゃんとかが分かりません。分からないから「本当の自分自身」は時々に変化して「ちゃんと向き合う」は止めてしまいます。
だから、この4つを揃えることはかなりハード!
福山さんが言う「自分の発した言葉に責任を持つ」は私達がお客様に伝える言葉にも言えます。
「テンプレートにこの文言を入れれば売れる」
「魔法の言葉で売上倍増」
そんな言葉に踊らされていたら、大ヒット曲「桜坂」は生まれていなかったということですね。
「『本当の』『ちゃんと』を分からないままではお客様に伝わる言葉にはならないですよ」
「そこは専門家に頼った方がいいですよ」
って福山さんが言ってくれたら…これは大ヒットになるか(笑)
★本当の自分自身とちゃんと向き合うことが大切だと思われたら、「こちら」をご覧ください。
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曲がりなりにも、私はオリジナル曲の作詞をします。どんなに素敵な詞を書こうと思っても、自分自身の中にあるものしか出てこないんですよ…やっぱり。
では、今日も1日お元気で。
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