ミセルチカラの磨き方
経営者の感情とお金の動きである勘定は密接に関連している
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「売上が上がってきたので、気持ち的にも落ち着いてきました」
経営再建に向けて頑張っておられるクライアントさん。ここ数ヵ月はほぼ当初計画通りの売上高を確保できたので、ホッと一息というところです。
そして、次の課題として取り組んでいただいているのが「粗利(売上総利益)の把握と向上」です。
業績が悪化して売上が下がっている時は、まずは「どうやったら、売上が上がるのか」が優先されます。
もちろん、最終的に会社が良くなるためには
利益を積み上げる
↓
キャッシュフローがしっかり回る
ことが求められます。
ただ、会社によっては
・売上高も上げる
・利益も上げる
という二つのことを同時に実行するのが難しいことがあります。
例えば、毎月
売上高で1,200万円
経常利益で100万円
必要だという計画を作っても、まだ売上高が1,000万円未満の場合。
「本当に売上高で1,200万円いくのだろうか?」と半信半疑の状態だと、「経常利益で100万円が必要」と頭では理解しても、経営者ご自身がイメージできないことがあるのです。
けれども、いったん当初目標の売上高で1,200万円を達成すると、「この調子なら経常利益で100万円もなんとかなりそうだ」というイメージが自然と湧いてきます。
このあたり、どのような指標を目標にするのかは会社や社員の状況によって臨機応変に変えていく必要があります。
数字的な目標で言えば、会社の場合、長期的にキャッシュフローを最大化することです。
それを実現するには
・売上高
・粗利(売上総利益)
・経常利益
など、指標の対象となる項目はたくさんあります。
また、一歩進んでいるところは、時間の観点も加味して
・売掛金の回収状況
なども指標にしています。
キャッシュフローの改善は「これをやれば一発逆転」というものではなく、地道な改善の組み合わせによって初めて成立します。
弊社では「感情と勘定を整えて、したたかに生き抜く会社をつくる」ことを仕事にしていますが
売上高が上がってくる:勘定を整える
↓
気持ち的にも落ち着いてくる:感情を整える
↓
次は利益の改善に着手する:勘定を整える
↓
新しいことにも意欲が湧いてくる:感情を整える
↓
といったように経営者の感情とお金の動きである勘定は密接に関連しています。
今まで経験したことのないことや、現状があまり納得するものでない時などは人からアドバイスをもらっても、頭では理解できるけれども、具体的なイメージが湧きません。
しかしながら、階段を一つ上がると、見える風景が少し違ってくるように
行動して結果が出る
↓
結果を見て手応えや新たな気づきがある
ことで、当初はイメージできなかったことがだんだんイメージできて、臨場感が湧いてきます。
早いもので、1週間後は師走。
今年も残り約1ヵ月ですが、思考停止にならないよう気をつけながら、行動をさらに加速しましょう。
なお、2024年に大きく飛躍したいとお考えであれば「こちら」がお役に立ちます。
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