ミセルチカラの磨き方
予算管理では手元に残したいお金の金額から逆算して計画を作る
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
昨日はGMOあおぞらネット銀行様主催のセミナーで、「企業経営における予算管理の重要性」というテーマでお話させていただきました。
その中で予算の作り方として「予算は下から作る」とお伝えしました。
ただ、この内容は12年前に初めて自主開催したセミナー「『お金』が回る会社の作り方」の中で、お話したこととまったく変わっていません。
その際は「事業計画は下から作る」という項目でしたが、予算であれ、事業計画であれ、「売上高から考えるのではなく、手元にいくらのお金を残したいかで考える」のが基本中の基本です。
アマチュアゴルファーがティーグランドに立つと考えるのは「右はOBで、左は池があるから正面にある松の木の少し右側を狙って打とう」といったことです。
一方、松山英樹選手などプロゴルファーは
今日はグリーン上のカップは左手前に切ってある
↓
バーディーを取るなら第2打は二段グリーンの下につける必要がある
↓
それなら、第1打は松の木の左からフェード気味に攻めるのがベスト
といったように考えて第一打を打ちます。
つまり、
アマチュアゴルファー:取りあえず目の前の情報をもとに第一打の狙いを定める
のに対して、
プロゴルファー:カップの位置から逆算して第一打の狙いを定める
訳です。
もちろん、アマとプロの力量の違いはあります。また、プロ選手でもミスショットするので、必ずしも狙い通りの場所に打てるとは限りません。
しかしながら、
- 目標から逆算して狙いを定める
- たまたま上手くいけば、目標が達成できる
の両者を比べたら、取り組み姿勢として前者の
- 目標から逆算して狙いを定める
方が圧倒的に目標を達成できる確率が高いです。
これは予算でも事業計画でも同じこと。
お金がしっかりと回る会社を作りたいなら、「売上高から考えるのではなく、手元にいくらのお金を残したいかで考える」ことで、新たな気づきが必ずあります。
昨日は持ち時間25分と短かったので、ご参加いただいた経営者にどのくらいこの主旨が伝わったのかは分かりません。ただ、大切なことは何回もお伝えすることで、ようやく伝わることも事実。
現状よりも会社の資金繰りをさらに良くしたいとお考えであれば、
必要なお金はいくらか
↓
そのお金を残すためにいくらの利益が必要か
↓
その利益を上げるためにいくらの売上が必要か
を計算してみましょう。
なお、その際、「こんな売上を上げるのは無理だ」と感じたり、「具体的にこの売上を上げる方法が思いつかない」と心配したりする必要はありません。
このように感じるのは、ご自身が過去の実績や現状に囚われているから。現状を大きく変えるには、今までの延長線上で物事を考えるのをいったん止める必要があります。
今ままでの考え方や捉え方を変えるのは一人では難しいのが現状です。
もし、2024年に大きく飛躍したいとお考えであれば、第三者の力を使って頭を柔軟にし、発想転換するのが有効です。
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エグゼクティブ・コーチング「社長の酸素カプセル」
欧米などでは優秀な経営者がコーチングを利用するのは当たり前になっているのに、日本ではコーチングを受ける経営者はどこかダメなところがある人と思われる傾向があるのは、たいへん残念に思います。
「予算や事業計画は下から作る」といった基本的なやり方は知識として理解しているだけでは何の役にも立ちません。それを仕事の実践で活かしてこそ、初めて意味があります。
一方で、基本に沿ったやり方をいざ実践でやろうとすると
・社員が理解してくれない
・先代社長が反対する
・取引先がいろいろと難色を示す
・国の制度との調整が必要である
・一時的に会社としてやるべき負担が増える
といったように、経営者がやりたいことを阻害する要因が出てきます。
すると、最初は熱い思いがあっても、だんだんと気持ちが萎えてくることも・・・。
その際、一人で思い悩むのではなく、第三者と定期的に対話する時間を持つことで頭の中も気持ちもリフレッシュされます。
中小企業の場合、経営者の思考や行動が止まると、その影響力は大企業の場合よりも大きいです。
基本中の基本の部分は時代が変わっても、あまり変わりません。ただ、その捉え方や伝え方、そして、実践の仕方などは時代によって変わってきます。
大切なことは諦めずに浸透するまで伝え切りましょう。
我々は経営者の変わらぬ思いを具体的に実現するために守備範囲広く全体最適を見通せる役割を担いたいと考えています。
一度お試しセッションでお話しさせていだければ嬉しく思います。
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