ミセルチカラの磨き方
経営者がコーチングを受けたがらない日本独特の理由とは?
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
いまだに真夏日更新の記録がニュースになっていましたが、ようやく少し落ち着いてきそうな気配です。
我が家の周りでは紅葉も始まっていますよ。
「サッカーの試合に出るのにスパイクを履いているのと履いていないくらいの違いがある」
先日こんな話を聞きました。
何の話だと思いますか?
日本の経営者がコーチをつけているかいないかの話です。
スパイクを履かずに試合に出るなんてあり得ないってサッカーなら誰もが思うはずですが、「経営者にはコーチがいる」を当たり前とするなら、日本のコーチ事情はそれくらいの差があるそう。
10年前私が仕事としてコーチングを始めた時、友人からは「えっ?水泳の?テニスの?」と言われたものです。
それでも、アメリカのフォーブス誌に掲載されるCEOの9割が「今一番欲しいものはコーチ」と答えるというのを聞いてコーチングの可能性を感じたんですよね…10年前に。
10年前に比べたら、「コーチング」という言葉そのものはちょっと聞かれるようになったものの、結局日本には根付いていないということです。
日本では経営者自身がコーチをつけることは「弱い社長だから」という意味合いが強いそうです。
「出来の悪い生徒につける家庭教師」みたいなイメージなので、どちらかと言うと「コーチをつけるのは恥ずかしいこと」なのだそうですよ…。
経営者がコーチをつけるのは当たり前の国々では、経営者が集まった時に「誰をコーチにつけているか」という会話が飛び交うそうです。どんな人をコーチとして選んでいるのかがステイタスとも言えます。
ただ、日本では絶対にあり得ない…残念ですけれど。コーチをつけているのは「弱い社長」なんですから、絶対人には言いたくないことになってしまいますよね。
弊社はコーチングとコンサルティングを融合して経営のトータルサポートをしていますから、こういう言い方はどうか…とは思いますけれど、コンサルティングは必要ない経営者はいても、コーチングが必要ない経営者はいないと思っています。
専門家の力を借りた方が早いとは言え、コンサルティングは戦略や戦術のところなので、経営者ご自身で考えてできるのであれば、それはそれでいいわけです。
一方コーチング。
一般的には「目標達成のためのサポート」と言われていますが、とっても曖昧ですしぬるい感じがします。
自分で考えられる範囲の目標設定は、経験や実績やデータ等「自分の過去の蓄積」を元に自分でできますし、達成することも可能です。
でも、自分の常識や当たり前を超えたところを自分だけで目指すことができると思いますか?
自分では難しいからこそ、経営者はコーチをつける。現にアメリカの経営者の8割はコーチをつけているのです。
YouTubeを見るとコーチングセッションの動画が公開されていたりします。それを見て「自分には合わない」と思う人もいるかもしれません。
動画で見せること自体に良い悪いのジャッジをするつもりはありませんが、私としては「絶対にない!」です。
セッションでお話しすることは、その人の心の中、頭の中のことなんですよ。その人の常識や当たり前を超えた先のことなんです。
コーチとクライアントの信頼関係の上に成り立つことで言うなれば「秘中の秘」です。
「自分にはコーチングは合わない」と言う人もいらっしゃいますが、合わないのはコーチとの相性です。
経営者として心の中や頭の中を整えることは、どんな経営者にも必要ですから、コーチングが必要ではない人はいません。
サッカーの試合にはスパイクを履いて出場しないと。
「その通り!」と思われたらこちらをチェックしてみてくださいね。
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