ミセルチカラの磨き方
予算管理も変わらない基本を軸にして実行する
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
- 毎月5日には前月の実績を把握せよ
- 計画と実績の差異は価格・数量・時間の観点から言い訳する
- 前月の未達分は今月以降の計画にオンしてカバーせよ
- 修正目標も価格・数量・時間について明確な指針を示し、社員の意思統一を図れ
- 全体、部門、個人の目標は、数字、対象項目、やり方の整合性をとれ
これらは8年ほど前に作成した小冊子
「超キャッシュフロー経営実現のための100の実践チェックリスト」
の「予算管理」の項目として書いた5つのチェックポイントです。
アマゾンの創業者であるジェフ・ベゾス氏は「変わらないものを軸に戦略を立てよ」と言っていますが、予算管理の基本も8年前と変わっていません。
- 毎月5日には前月の実績を把握せよ
→月末近くにようやく前月の実績が分かっても、当月の改善には活かせません。
- 計画と実績の差異は価格・数量・時間の観点から言い訳する
→予算の分析をする際には、「価格は高かったのか、低かったのか」「 数量は多かったのか、少なかったのか」「時間は間に合ったのか、間に合わなかったのか」 をハッキリさせないと、どこをどのように改善すれば良くなるのかが分かりません。
- 前月の未達分は今月以降の計画にオンしてカバーせよ
→1年間の当初目標を達成するには、直近の実績を踏まえて計画の数字を毎月アップデートしないと、目標は未達に終わります。
- 修正目標も価格・数量・時間について明確な指針を示し、社員の意思統一を図れ
→期間の途中で実績が計画を下回っている場合、単に「一生懸命頑張ります」と気合いと根性に頼るだけでは、結果にバラツキが出ます。
- 全体、部門、個人の目標は、数字、対象項目、やり方の整合性をとれ
→最初に予算を作る際、辻褄の合う数字を並べただけのケースも多いので、部門の実力や社員の力量任せになる恐れがあります。
ITや最新のツールを上手に活用することで
・実績の把握
・計画と実績の差異の分析
・計画の修正
をよりスムーズに行うことは業務効率化のためには大切です。
しかしながら、ツールはあくまでツール。そのツールを活用して、
・誰が
・何を
・いつまでに
・どうする
に結びつけないと、せっかく最新のシステムを導入したのに売上も上がらず、利益も増えないこともあり、たいへんもったいないです。
最近は一時期に比べると、DXという言葉を聞かなくなりました。アナログの作業をデジタル化しても、社員の行動や意識が変わらないと意味がありません。
3月決算の会社では、下半期の最初の1ヵ月が終わるタイミング。また、12月決算の会社では、そろそろ2024年度の予算計画を作り始める時期かもしれません。
いずれの場合も、会社をさらに成長軌道に乗せたいなら、時間をかけて作成・運用している予算を基本に沿って有効に活用しましょう。
なお、小冊子「超キャッシュフロー経営実現のための100の実践チェックリスト」は無料でダウンロードいただけます。ダウンロードをご希望される方は「こちら」をご覧ください。
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