ミセルチカラの磨き方
「自分の常識であり基準」と違うことは山ほどあり
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
朝晩の肌寒さが日ごとに増している気がしますね。
すでに我が家ではうっすら窓に結露が…。
さて、今週の日曜日のことです。私の母と奈良に住む母の姉がビデオ通話をしました。
母は四人姉妹なのですが、既に長女と三女は旅立ってしまい、今は次女である姉93歳と四女である私の母88歳の二人姉妹です。
顔を見ながら話をするのは、どれぐらいぶりか分からないほど久しぶりだったこともあり、母は最初から大泣き状態でした。
すると叔母は妹である母にこう言いました。
「泣きなさんな!あんたはすぐ泣くねんから!笑いなさい!私は泣かへんで。笑いなさい!」
「久しぶり~!」「元気?」の挨拶もそこそこに、いかにも「お姉さん」というかんじの母への言葉に横で聞いていた私は思わず笑ってしまいました。
四姉妹の幼少時代は、戦争があったものの、とても穏やかで幸せな日々を過ごしていましたが、結婚を境にこの叔母の人生は一変します。
四姉妹の中では一番の苦労人。過酷な人生を歩んできた人なので、「笑いなさい!」は叔母の人生訓のようにも思えました。
いつもお伝えしていることですが、その人にとって「何が大事か」というのは幼少期の人間関係、環境、経験が大きく影響します。
ただ、大人になってから置かれた環境や経験によって、「自分にとってこれが大事」ということは隠れたり、埋もれたり、捻じ曲げたりしてしまいます。
そうしなければならない理由があってのことなのですが、「自分にとってこれが大事」は一生変わることがないので、ずっと自分のベースにはあるわけです。
そう考えると、ビジネスシーンではこんなことが起こります。
「自分にとってはあり得ないし考えられない」
という事態が起こった時
「そんなことする?」「そんなこと言う?」「そんなこと思う?」
とイライラしたり腹が立ったりということ。
「自分にとって大事なこと」は、あくまでも「自分の常識であり基準」です。
他人も同じ、部下も同じ、社員も同じにしようとするから、アドバイスという名の「ジャッジ」や指導という名の「コントロール」をしてしまうのです。
「自分の常識であり基準」と違うことは山ほどあります。
でも、その違いをはっきり理解していないと、モヤモヤ、イライラ、なんだかな~という気持ちがずっと続くことになるんです。
思い当たることがありませんか?
★自分の常識や基準を見直してみることで、現状を変えることができます。詳しくは「こちら」をご覧ください。
93歳の叔母が何度も繰り返したのは「私はこんな時でも泣かへんで。笑わなあかん。」
叔母にとって何が大事なのかは分かりませんが、「どんな時でも笑っている」ことを自分に課したことで自分守ってきたということは想像できます。
88歳の妹である母は、ビデオ通話が終わってからも声を上げて泣いていました。
ただ、母の記憶の中の姉の姿と実際に目の前にいた姉とは見た目のギャップが大き過ぎて「知らないおばあちゃん」のようだったみたいです。
まぁ、お互い様だとは思いますけれど…。
「姉は何歳になっても姉のまま」というのは一人っ子の私としては、ちょっとうらやましかったですね…。
それでは、今日も1日お元気で。
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