ミセルチカラの磨き方
ベンチャー企業に勤めて得た3つの教訓を仕事に活かす
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
人は過去に経験したことや言われた言葉によって、いろいろと影響を受けます。
その影響はいまの仕事の内容や仕事への取り組み姿勢にも及びます。
私の場合で申し上げると、前職のベンチャー企業に勤めて3つの教訓を得ました。
- 貧すれば鈍す
- 会社は簡単につぶれてしまう
- 人はお金のためなら手段を選ばない
1.貧すれば鈍す
お金がある時は羽振りのよかった人も、お金がなくなると、態度が一変します。
2.会社は簡単につぶれてしまう
前職の時は半年かけて2億円を資金調達しましたが、その後、約2年で資金ショートの時代に陥りました。
3.人はお金のためなら手段を選ばない
立派な経営理念を掲げていても、平気で嘘をついたり、他社の技術を盗んだりする会社もあります。
弊社では「感情と勘定を整えて、したたかに生き抜く会社をつくる」ことに取り組んでいます。
これを前述の3つの教訓と関連づけると
- 貧すれば鈍す →感情を整える
- 会社は簡単につぶれてしまう →勘定を整える
- 人はお金のためなら手段を選ばない→したたかに生き抜く
になります。
1.貧すれば鈍す→感情を整える
お金の増減によって感情が動くのを防ぐのは無理です。けれども、お金に対して気持ちが揺らぐ上限と下限を把握することはできます。
100万円を事業に投資することを平気な人もいれば、10万円を事業に投資することに慎重な人もいます。どちらが良くて、どちらが悪いということはありません。
自分の個性を活かして、対応することがポイント。
例えば、10万円を投資することに慎重な人なら
まずは1万円から投資してみる
↓
その結果を踏まえて、次は3万円を投資してみる
と少しずつ投資できる金額を増やしていけば良い訳です。
2.会社は簡単につぶれてしまう→勘定を整える
銀行員時代、幸運にもお取引先が担当中に倒産することはありませんでした。
けれども、会社は
・お金がある時は有象無象の人が会社に集まってくる
・お金がなくなると連絡してくるのは督促の人ばかり
というのを身を持って経験しました。
「この契約が取れたら」といったタラレバは通用しません。いざという時に相談に行っても、足元を見られることはあっても、追加で何かしらの支援をしてくれる人は、ほんの一握りでした。
3.人はお金のためなら手段を選ばない→したたかに生き抜く
一緒にプロジェクトを進めていた某上場企業と某上場企業のグループ会社。
「まさか上場企業なら、こんなことはしないだろう」と思っていた自分の甘さを思い知らされました。
各企業とも利益を追求する中、その利益を達成するために、人は場合によっては相手を追い込むようなことをするという事実。
道義的な問題は別にして、そういう人たちがいることを踏まえていろいろと粘り強く対応していかないと、会社は守れません。
人は見たくない事実からどうしても目を背けがちです。しかしながら、その事実と真正面から向き合わないと時には痛い目にあいます。
私が小さいながらも、なんとか17年間会社を続けてこられたのは前職での痛い経験があったから。しかしながら、一度きりの人生。どうせなら、痛い目にはあわない方が良いと私は思います。
なお、今月開催する「新規事業の立ち上げに使える事業計画の作り方講座」は、そのような過去の痛い経験を踏まえた内容になっています。
そして、お伝えている内容そのものは起業当初に大切だと感じていたことと何の変わりもありません。
Amazon の創業者であるジェフ・ベゾス氏は「変わらないものを軸に戦略を立てよ」と言っています。温故知新ではありませんが、変わらないものの中にこそ大切にしたい真実があります。
★「新規事業の立ち上げに使える事業計画の作り方講座」の概要は「こちら」をご覧ください。
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