ミセルチカラの磨き方
「きちんと仕事をする」だけでは付加価値は上がらない
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「銀行の強みは資本の安定性やミスを起こさない信用力」
銀行の最新事情を特集していた新聞記事の中で、某メガバンクの役員の方のご発言としてこのような記述がありました。
今年は日本で最初の銀行である第一国立銀行が開業してからちょうど150年。
今や銀行以外の業界からいろいろな企業が決済ビジネスを始めとする金融ビジネスに参入す動きが活発になっています。
けれども、中には怪しい企業や、体制があまり整備されていない企業もあります。
したがって、資本の安定性という点はさておき、銀行として「ウチは昔からお金を扱う仕事をしてきたので、きちんと仕事をしています」と主張したくなるのは気持ちとして分かります。
実際、私自身も元銀行員としてクライアントさんから「きちんと仕事をする」側面を評価されることがあります。
しかしながら、いろいろな技術が進化した結果。「より早く、より正確に仕事をする」ことに関しては、ITを活用したシステムに人はかないません。
そして、「より早く」と「より正確に」に加えて「より安く」という要素が加わると
ミスなくきちんと仕事をするけれど高い
ミスはないけれど、手続に時間がかかる
↓
それなら別の方法を選択する
という流れは止めらず、「別に銀行でなくてもいいじゃん」という人たちは必ず増えてきます。
先日も法人の口座のことで最寄りの支店に行ったら、「ここは個人専用の支店なのでお取り扱いできません」「この沿線だとA支店とB支店がありますが、いずれもインターネットでの来店予約が必要です」と言われました。
インターネットによる来店予約もかなり先まで日程が埋まっていて、結局やりたかったことができたのは、最初に支店に行ってから2週間後でした(苦笑)。
より早く、より正確に、より安く。
私たちが何かしらのサービスを利用とする場合、必ずこれらの要素を求めます。
もちろん、この三要素がすべて揃っていればベストですが、「明日までのこれを終えないと納期に間に合わない」という時は、多少高くても、その仕事を引き受けてくれる会社に依頼することがあります。
また、正確さは大切ですが、前述のように手続きするのに2週間もかかるのはどうかと思います。
いずれにしても、サービスを利用する側は「より早く、より正確に、より安く」を自分の中でバランスを取りながら、依頼先を選んでいる訳です。
一方、この三要素について、サービスを提供する側に立った場合。
まず、考えなければならないのは「より高く」です。
つまり、いかに価格競争に巻き込まれずに「まぁ、他社よりも値段は高いけれど、それだけの価値はあるからいいかな」と思ってもらえるかどうかが、事業を続けていく上での鍵です。
その際、
「より早く」を売りにするのか
「より正確に」を売りにするのか
もしくは、
それ以外の付加価値を見つけてそれを売りにするのか。
そして、「より早く」や「より正確に」はもはや当たり前で、「よりお客様に応じた」が一つの肝になります。
この観点から考えると、冒頭のように「ミスを起こさない信用力」だけでは、銀行も生き残れないのではないでしょか。
私の場合で言えば、「きちんと仕事をする」ことを評価していただいているクライアントさんに対した際、「この通りやってください」ときちんとしたやり方を教えるだけでは不十分。
クライアントさんのご事情や状況に応じて
ますはAをやってみましょう
↓
(Aができたら)次はBに挑戦してみましょう
↓
(Bができたら)次は・・・
といったように、より柔軟かつきめ細やかに対応することが大切だと実感しています。
「より高く」を実現するには会社や経営者、商品・サービスが持っている価値を上手く言葉として伝えることがポイント。
その際、「プレスリリース」を書くという仕組みを取り入れることで、伝えたい価値がより明らかになってきます。
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