ミセルチカラの磨き方
ビジネスにおいて「お客様に感動を与える」という発想は大きな間違い!?
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
よくご存じのことかもしれませんが、マーケティングでは「お客様が求めているのはメリットではなくベネフィット」と言われます。
この違いをなんとなくイメージできたとして、明確に説明してくださいと言われたら、何と答えますか?
簡潔に言うなら、
- メリットは、商品やサービスが提供する特徴や売りから得られるもの
- ベネフィットは、メリットの先にある満足感、うれしい変化、プラスの体験
「そうだ!その通り!」
この違いに納得すると、
「お客様には感動を与えないといけない」
「お客様を感動させるようなものでないといけない」
次はこう考え始めないでしょうか。
確かにそうだなと思う反面、「そもそも『感動』というものは与えられるものなのか?」という疑問も湧いてきます。
「感動」というものは、それぞれの人が何かを感じた結果です。
何かしら心が動いたからこそ「感動」が生まれるわけですから、「感動を与える」「感動させる」というのは、なんだか偉そうというか…おこがましいようにも思います。
その思いを強くしたのは今週の日曜日のこと。
母がお世話になっている介護ホームで1時間ほど歌わせていただきました。
私の歌を聴いてくださっているおばあちゃんたちの笑顔、高らかに歌う声、楽しげに手拍子する姿。そのお一人お一人の様子に私は素直に感動しました。ずっと涙を流されていた方もいらっしゃったし、思いがけない反応をする方もいらっしゃいました。
それぞれが何かしら心を動かされた結果なのだと思います。
おばあちゃんたちは私を感動させようとしているわけではないし、私自身も自分の歌で感動させようなんて思ってもいません。
「感動」は自然に湧いてくる、湧き上がってくるものなのです。
ビジネスにおいての「感動」を考えるのであれば、「お客様をどうやって感動させようか」に知恵をしぼるのではなく、「お客様はどんなことに感動してくれるだろうか」と想像したり発想を変えたりすることです。
「感動させる」が目的になってしまえば、本質的なところからズレてしまって、「感動」からは益々遠くなることは間違いありません。
そこで問いたいのは、自社のビジネス、自社の商品、自社のサービスに何よりもまず「自分たちが感動していますか?」ということです。
はっきり言ってしまいますけれど、自分の心が動かないもので、お客様の心が動くわけない!
そこに立ち返ってほしいと思います。
立ち返るためのお手伝いはできますので、お気軽にご相談ください。
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介護ホームの方からは「また来て欲しい!」と終了直後にオファーが。ありがたいことです。
では、今日も1日お元気で。
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