ミセルチカラの磨き方
過去に感謝を、現在に信頼を、未来に希望を
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「過去に感謝を、現在に信頼を、未来に希望を」
これはドイツの哲学者オットー・フリードリッヒ・ボルノーの言葉です。
何かの記事を読んでいる時にたまたま見つけて、最近は好きな言葉として使っています。
目標の有無と頑張れるか、頑張れないかでを軸にして分類すると
・目標があれば頑張れる人
・目標があっても頑張れない人
・目標がなくても頑張れる人
・目標がなくて頑張れない人
に分かれます。
あまり頑張れていない人に対して「明確な目標を持ちましょう」とアドバイスするのは、「人は目標があれば頑張れる」という前提に立っています。
冒頭の言葉に沿って言えば、未来に希望が持てれば頑張れるという訳です。
このため、我々のセッションでも、
目標を持つ
↓
未来に希望が持てる
ということを意識しています。
しかしながら、セッションが終わった時には「次の打ち合わせまで頑張ります!」と勢いが良かったのに、1ヵ月経つと「なかなか進みませんでした」となっていることが過去にありました。
そこで、いろいろと仮説と検証を重ねる中で、「人を突き動かす原動力である『心意気』を言語化する」という方法にたどり着いたのですが、これは冒頭の言葉の中で「過去に感謝を、現在に信頼を」に相当するのではないかと感じています。
現在の状況に何かしら不満を感じている人は、現在に信頼を置いていません。
・このやり方で良いのだろうか?
・この考え方で正しいのか?
・この人の教えってどうなのだろう?
また、現在の自分の状況は過去の自分が作り出したものなので
・あの時、やっておけば(やらなければ)良かった
・もっと早く手を打っておけば、ここまで苦労しなかったのに
・あの人の言いなりになるんじゃなかった
というように過去に感謝するどころか、後悔の念や憎悪を抱いています。
心意気を言語化するプロセスにおいてはまずご自身の過去の出来事を振り返っていただきます。
その際、最初から過去に感謝している人は少数派。
逆に「まぁ、こんなもんだと思っています」ぐらいに達観しているような人に限って、その奥底に自分でも触れたくない部分が隠れていることがあります。
別に聖人君子でもないので、最初から過去に感謝なんかしなくても大丈夫です。
自分の中で上手く昇華できて「なんかくだらないことで悩んでいたなぁ」と分かれば、その時の自分を今の自分が認められるようになります。すると、過去と現在とを比べて、自分なりの成長を実感できます。
ここまでくると、過去の悩みを解決したプロセスは自分オリジナルのノウハウになるので、自然と過去にも感謝が生まれます。また、過去の苦労を克服した過程が誰かの役に立てば、「これなら新たな価値の創造につながる」と実感できるので、現在への信頼に繋がります。
ここまで、固めた後で「では、未来に向けてどうする?」ということに関心が向けば、未来への希望に繋がります。
冒頭の「過去に感謝を、現在に信頼を、未来に希望を」の言葉に出会って感じたのは、感情を整えるプロセスは「過去に感謝→現在に信頼→未来に希望」を順番に固めていくものであるということ。
そして、お金の勘定を整えるプロセスは将来の目標から逆算して、何を、どうするかを決めていくものなので
目標を定める:未来に希望
↓
目標に向けた戦略や戦術を立てる:現在に信頼
↓
その実現に向けて手持ちの経営資源を活用する:過去に感謝
です。
いずれの場合もドイツの哲学者が言うように「過去ー現在ー未来」が上手く繋がってこそ、仕事もプライベートも充実するのではないでしょうか。
特に目標があっても、なかなか頑張れない人は、一度「過去→現在」の部分にフォーカスを当てることで問題解決につながる可能性があります。
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