ミセルチカラの磨き方
その事業はお客様にとって何が良いんですか?
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
今日は祝日、天皇誕生日ですね。
みなさんはどのように過ごされるでしょうか?
今日私はフィリピン駐在時代、共に歌った合唱団仲間達と久しぶりに会うことになっていて、楽しみです!
「好きだから歌う」とは言え、約4年に渡るフィリピン生活の中で「なぜ歌い続けたのか?」と言えば、歌が日本を離れての生活を心豊かにしてくれたからです。
同じように、「その仕事をしたいからする」とした時、
「なぜその事業をするのか?」
「なぜその商品を売るのか?」
「なぜそのサービスを提供するのか?」
と考えたらどうでしょうか?
必ずその人なりの理由、その会社なりの理由が存在します。
何を売るのか、どうやって売るのかよりも、この理由は、う~んと大事なことです。
「大事な理由」は、その事業、商品、サービスの目的につながるからです。
そして、その目的とやっていることがしっかりリンクしていないと続けることが難しくなるので、いつの間にかやらなくなってしまうことも…。
経営者と新規事業についての話をしていた時のこと。
その事業、新しい経営の柱になることを見込んでいます。
その事業を始めた時に「自社にとって何が良いのか」ということはスラスラと出てきます。
社内ではその事業を誰に任せて、どう進めていくか等々解決しなければいけない課題が山積なのですが、なんだかモヤッとしたまま進められなくなっているよう。
そこで私は「それはお客様にとって何が良いんですか?」と聞いてみました。
すると…あれあれ?
あんなにスラスラ話していたのにトーンダウン。
「いやいや、これ大事なことでしょ?」と心の中で叫んでいる私。
私の心の叫びはさておき、なぜこういうことになると思いますか?
自社のために良いだけで、お客様のためにならないものを始めるということはないはずなのですが、ハッキリと言えない状態だからです。
ハッキリ言えない理由は2つ。
- お客様にとっての価値を考え抜いていないから
- 明確な言葉にして腹落ちしてないから
さらに言うと、そういうことを引き起こす理由は、その事業が「自社の経営理念と合致しているかどうか」をスルーしてしまっているからです。
誰がやるか、いくらでやるか、どうやってやるかは、スタートするためには大事な要素ではあります。
でも、詳細についてあーでもない、こーでもないと考える時間は、事業の枝葉の部分に費やしていると言えます。
根を張る土の部分が経営理念。
そこに育つ新規事業という木には、事業の価値、事業の目的という大きな幹。それがあってこそ、枝葉が育つというものです。
言われてみれば当たり前のことかもしれません。でも、当たり前を当たり前に言えるようにするには言葉として理解しておくしかないと思うんです。
新しく始めるものであっても、既存のものであっても、同じことです。
現在、定期開催中の「Flagshipをつくろう!」では、今のこんな先行き不透明な時代だからこそ、言葉にしておくことの重要性もしっかりお伝えしています。
先のトーンダウンをしてしまった方には、
「自社にとって何が良いのか」
「お客様にとって何が良いのか」
を書き出すことをお勧めしました。
その事業、その商品、そのサービス、「それはお客様にとって何が良いんですか?」という問いに、自分にとって大切なこと、自社にとって大切なことと紐づけて答えられますか?
★ビジネスの要となる「看板商品」を2カ月でつくるプロジェクトの概要は「こちら」です。
では、今日も1日お元気で。
ヒーズでは、弊社の日頃の活動内容や基本的な考え方をご理解いただくために、専門コラム「知恵の和ノート」を毎週1回更新しており、その内容等を無料メールマガジンとして、お届けしています。
上記のフォームにご登録いただければ、最新発行分より弊社のメールマガジンをお送りさせていただきます。お気軽にご登録いただければ幸いです。