ミセルチカラの磨き方
素直であるべき対象が間違っている可能性あり
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「ハイと言うのが一番難しい」
子供の頃私がよく口答えしたセリフとして母が生前に時々言っていました。
本人はよく覚えていないのですが(苦笑)、どうやら素直でなかったのは子供の頃からあまり変わっていない模様です。
成功者がよく語る言葉に「素直であれ!」があります。
また、私のようなコンサルタントがクライアントさんに何かお伝えする時には「素直にやってみましょう」とよく言います。
何か自分の知らないことを教えてもらったら、素直にやってみる。
「無理かも」と思っても素直に挑戦することで新しい道が開ける。
まさに「素直さ」は成功の鍵と言えます。
しかしながら、中には「自分の感情に対して素直ではない」人がいます。
・なんだかこの仕事はやる気が起きない。
・あの人と仕事をすると、モヤっとする。
・この商品は自分に合わない気がする。
このように感じた際、自分の感情に素直にならずに、
・やる気が起きないけれどやる
・モヤっとするけれど、一緒に仕事をする
・自分には合わないと感じながら商品を買う
といったご経験は一度くらいあるのではないでしょうか。
もちろん、素直に人の話に耳を傾けるのは大切です。
しかしながら、その際のポイントは「自分なりの判断基準があるかどうか」です。
言い方を変えると、感情としていま一つワクワクしない時に
- ワクワクしない理由が自分で分かっていること
- それを踏まえた上で、合理的に判断してやるかやらないかを決める
ことが鍵となります。
例えば、私の場合で言えば、下請け的な内容で自分でなく他の人でもできる仕事はワクワクしません。
けれども、その仕事の金額が大きく利益率も高いのであれば、合理的な判断としてお引き受けするということがあります。
この場合
・感情:モヤモヤする→いったん素直に受け止める
・思考:儲かりそうだからやる
がセットになっています。
その際、感情の部分を無視したまま、単に
・思考:儲かりそうだからやる
だけで取り組むと、やっているうちに段々とストレスが溜まってくるので、自分にとっても、お客様にとっても良いことにはなりません。
「素直」という時にはその対象は自分以外のものに向けられていることが多いです。しかしながら、この場合、対象が自分以外になるので下手をすると、他人に振り回される恐れがあります。
したがって、「素直」という場合
まずは自分の感情を対象にする
↓
それを踏まえた上で、冷静に他者の言葉に耳を傾ける
↓
思考の力で最終的に判断する
方が結果的に上手くいくことが多いです。
なんとなく悪い予感がする。
なんとなく違和感がある。
なんとなく居心地が悪い。
このような場合は、なんらかの形で自分の感情が動いているサインです。
そのような場合、他者の「素直にやってみましょう」というアドバイスに惑わされずに、その「なんとなく」の根拠を明らかにすることで、より成果につながる行動ができます。
そういう意味では子供の頃の私は「分かったら、ハイと言いなさい」と叱られた際に、その叱られた事実になんとなく納得していなかったのかもしれません。
ちなみに「ハイと言うのが一番難しい」と口答えして、余計に叱られたそうですが、それもあまり覚えていません。
記憶に残っていないということはそこに自分の感情が動かなかった証拠。そういう意味では、子供の頃の私は親から見れば素直な子ではなかったようですが、自分の感情や考え方に素直だったのかもしれません。
会社経営においては
・キャッシュ・フロー
・セールス・フロー
・マネジメント・フロー
という3つのフローから捉えて、優先順位をつけると問題解決が実現します。
経営者は考えなければならない要素が多いので「自分が本当にやりたいこと」に対して、なかなか素直に向き合えません。しかしながら、「自分が本当にやりたいこと」が明確になると、「どこから何をしたら良いのか」も自ずと分かってきます。
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