ミセルチカラの磨き方
資金繰り改善のためには仕事を4つの観点から仕分けする
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
会社の資金繰りを改善するためには
・収入を増やす
・支出を減らす
・資金調達する
・資産を売る
という4つがあります。
このうち、資産を売るといっても不動産や機械などはすぐに売れるとは限りません。このため、上場株式を保有しているでもない限り、すぐに資金繰り改善にはつながりません。
次に資金調達。
今年から例のコロナ融資の返済が本格的に始まります。銀行からお金を借りることで一時的に資金繰りは回るようになります。しかしながら、借りたお金はいつかは返済しないといけません。
このため、銀行借入は長期的に見れば、資金繰り改善に対する問題解決にはつながりません。
したがって、会社の資金繰りを改善するために必要なことは、前述の4つのうちの
・収入を増やす
・支出を減らす
です。(出資による資金調達は中小企業ではやや例外的なので、ここでは除いています。)
「利益=収入−支出」なので、言い換えれば、「利益を中長期的に増やすこと」が会社の資金繰りを改善するための唯一にして最大の方法です。考えてみれば、ごく当たり前のことです。けれども、極めてこの当たり前のことがなかなかできないのが、会社経営の難しいところです。
売上を大きく伸ばしている会社は広告を上手く活用しています。
しかしながら、広告を出すとお金がかかります。また、広告を出したからといって、すぐに売上に貢献するとは限りません。
また、自社でまだやったことのない事業を始める際
・自社で研究開発して取り組む
・他社と業務提携して取り組む
といった選択肢があります。
この場合、一概にどちらが正解とは言えません。
ただ、クライアントさんから「こういうサービスをやってほしい」というご依頼があった際、「ウチはまだやったことがないので、これから勉強します。おそらく半年後ならできます」と回答しても、よほど自社のファンでもない限り、「それなら他社にお願いします」となるのがおちです。
資金繰りの改善で大切なのが、「金額と時間」です。
組み合わせで言えば
- お金をかける&時間をかける
- お金をかける&時間をかけない
- お金をかけない&時間をかける
- お金をかけない&時間をかけない
の4つです。
広告を出すことはお金をかけることですが、その広告運用を自社主体でやるか代理店に任せるかで時間のかけかたが違います。
新しいニーズに対して、自社で取り組むのか、他社と提携して取り組むのかでもお金と時間のかけかたが変わってきます。
年始にあたって「今年中にはこれをやろう」といろいろとご計画されているかと思います。
その際、資金繰り改善の観点からは是非、前述の
- お金をかける&時間をかける
- お金をかける&時間をかけない
- お金をかけない&時間をかける
- お金をかけない&時間をかけない
の4つの観点から仕分けしてみましょう。
ちなみに、私は昨年本を出版させていただきました。
年初の計画には入っていなかったのですが、話が進んだ時に、決めていたのは本の出版については
- お金をかけない&時間をかける
です。
お金を投資して本を出版するという選択肢もあります。
ただ、会社の
利益を中長期的に増やす
↓
資金繰りを改善する
ということを勘案した場合、時間をかけた方が良いと判断した次第です。
時間を含めて経営リソースは有限。
コスパに加えて、最近はタイパという言葉も流行っているようですが、会社によって何がコスパで、何がタイパになるかは違います。
もし、ご判断に迷われるようであれば、第三者として客観的な観点から診断することもやっております。お気軽にお問い合わせください。
なお、広報活動は多少時間がかかりますが、中小企業は取り組んだ方が絶対に良いです!
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