ミセルチカラの磨き方
セクハラ発言から生まれた大ヒット商品の背景にあるものとは?
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「その体型と体重の、あなたのような見た目の人から化粧品を買う女性はいない」
今だとセクハラ発言として大問題になりそうですね。
ジェイミー・カーン・リマさんというアメリカの女性経営者は自ら立ち上げた化粧品会社の資金調達に奔走している時、ある投資家から、先のように言われた模様です。
(NHKのニュースを参照)
商品を売る際は「コンテキスト(文脈)」が大事です。
化粧品であれば、その機能価値は綺麗になること。
このため、化粧品のCMでは綺麗な女優さんやモデルさんが出てくるものがほとんど。「自分もあのように綺麗になりたい」と消費者に感じてもらって、化粧品を買ってもらうという流れが一般的です。
このため、ジェイミーさんの話を聞いた投資家は商品の良さは認めたものの、「あなたのような見た目の人から・・・」と発言し、投資しなかったのです。
皆さんなら、資金調達で投資家を回っている際、先方から、このように言われたら、どのように解釈し、どのように行動するでしょうか?
多くの場合「投資家の言うことはもっともだ」と感じて、「それなら綺麗なモデルを使って広告を出そう」と行動するのではないでしょうか。
しかしながら、ジェイミーさんは
投資家の言うことは間違っていると捉える
↓
自らモデルとなって宣伝する
という行動に出ました。
彼女が起業しようとしたきっかけは忙しく働いている中、20代後半で肌に赤みが出る病気を発症したこと。そこで、高品質の化粧品を作ろうとして事業を立ち上げたのです。
そして、先のような投資家の発言があった後
自ら素顔でテレビショッピングに出演
↓
赤みの対策となる化粧品の効果をアピール
↓
消費者の心をつかむ
↓
大ヒット商品になる
というサクセスストーリーを自ら紡いだのです。
私たちは日々いろいろな人から、いろいろなアドバイスを受けます。
もちろん、そのアドバイスの中には「なるほど!」と感じるものもあります。また、アドバイスする側も相手のためを思って、真摯に考えてアドバイスしてくれることもたくさんあります。そして、ビジネスで成功している人の多くは「アドバイスには素直に耳を傾けましょう」と言われます。
しかしながら、経営者であれば、まず素直に耳を傾けなければならないのは「自分の心の奥底から聞こえてくる言葉」です。
コンテキストで言えば、
綺麗なモデルさんを使って化粧品を宣伝する
↓
消費者に憧れを抱かせる
↓
化粧品が売れる
というのは常識的なコンテキストです。
一方で、
素顔をさらけ出して化粧品を宣伝する
↓
消費者の共感を生む
↓
化粧品が売れる
というのは、言ってみれば非常識なコンテキストです。
ジェイミーさんの場合は、業界では非常識なことに挑戦したので、当初は賛同者はあまりいませんでした。けれども、自分の信じることを貫いたので、従来のコンテキストをひっくり返したと言えます。
常識的なコンテキストに沿っていると、過去の成功事例も多いので、早く成果が出るかもしれません。
一方、非常識なコンテキストの場合
・過去の成功事例がない(少ない)
・多くの人が反対する
ので、成果が出るまで時間がかかるかもしれません。
それでも、その非常識なことに挑戦するかどうかは、「経営者が本気でやりたいかどうか」にかかっています。
最悪なのは、中途半端に人のアドバイスを受け入れて、上手くいかないと「あのアドバイスは間違っていた」とすぐに他責になること。
時代が大きく変わりつつある中、「自分はどうありたいのか」を自覚することで、本気でやりたいことも見えてきます。
他人のアドバイスを聞いても、いま一つ納得しないことが多いと日頃感じておられるなら、こちらをお勧めします。
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自分の「在り方」がハッキリすると、他者からのアドバイスも良いこと取りが自然とできるようになります。
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