ミセルチカラの磨き方
定番商品であっても見せ方を変えれば新たな可能性が生まれる
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
今週の日曜日11月13日は、29回目の結婚記念日でした。
特別なお祝いをするわけではありませんし、夫が花束を用意してくれるなんてこともないですけれど(笑)、「ケーキくらいあった方がいいよね」ということでお気に入りのお店で買いました。
何度も行っているお店なのですが、このときに初めて気がついたことがあったんです。
「おかわりマドレーヌ」
マドレーヌはこのお店の人気商品です。
それが専用のリネンバッグに入って売られているのですが、次回買う時にこのバッグを持参すると、通常1個162円のマドレーヌが129円で買えるんです。
1回につき10個までという制限はあるものの、何度でも1個129円の特別価格で買えるんですって。
なんか…すごくうれしくなりませんか?
創業当初からの人気商品(創業は50年を超えています!)
「いつでも食卓にあって大好きなおやつで笑顔になってほしい」という思いから始めたそうです。
50年を超えて今も売れ続けている商品ですから、何もしなくても一定数は売れ続けるのだろうとは思います。
でも、「いつでも食卓に」ということであれば、リピート買いしてもらう仕掛けが必要です。
味だけを考えれば、また食べたくなる商品です。
価格だけで考えれば、高価格の商品ではありませんから、どれくらいの頻度で買うかは別にしても、リピート可能です。セール期間中だけお得に買えるということがあったら、その時には買いに来る人もいるはずです。
値段を下げれば「いつでも食卓に」はクリアできても、「大好きなおやつで笑顔になる」までを考えたときにはどうでしょうか?
この「おかわりマドレーヌ」を最初に買う時には、10個分の価格に専用バッグ代がプラスされていますので、値段だけで言うなら「初回は高い」わけです。
それでもこのバッグごと買う人はこのマドレーヌが大好きな人だと思いますから、「大好きなおやつで笑顔になる」人たちなのだと想像できます。そして、必ずリピートする人たちです。
今は「マイバッグ」持参が当たり前になりましたけれど、包装材の削減にもなっています。さらに「おかわりマドレーヌ」は専用バッグですから、ちょっとした特別感もあります。
「いつでも食卓にあって大好きなおやつで笑顔になってほしい」を実現するために、「おかわりマドレーヌ」は3つの価値を全て満たしていると考えることができます。
- 機能価値:いつでも食卓に出せるためのお値引き価格
- 感情価値:大好きなおやつが笑顔につながる
- 社会的価値:環境にも配慮しながら、継続販売の仕組み
そして私が特に感心したのはこのネーミング。
「おかわりマドレーヌ」です。
お茶碗を差し出して「おかわり~っ!」と言うようにマドレーヌに手が伸びる光景が目に浮かぶようです。
定番商品であっても、見せ方を変えることで新たな可能性が生まれます。自社の定番商品を見直して、新しい価値を伝えてみるのもいいと思います。
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この日はケーキに加えて、大好きなシュークリームも買ってしまったので、マドレーヌは買わずに帰ってきてしまいました。(こんなに感動したのに…)
「次は絶対おかわりマドレーヌ買うわ!」と店を出るや否や宣言した私でした。
では、今日も1日お元気で。
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