ミセルチカラの磨き方

2022/11/17

定番商品であっても見せ方を変えれば新たな可能性が生まれる

カテゴリー :営業

心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。

定番商品であっても 見せ方を変えることで新たな可能性あり

今週の日曜日11月13日は、29回目の結婚記念日でした。

特別なお祝いをするわけではありませんし、夫が花束を用意してくれるなんてこともないですけれど(笑)、「ケーキくらいあった方がいいよね」ということでお気に入りのお店で買いました。

 

何度も行っているお店なのですが、このときに初めて気がついたことがあったんです。

おかわりマドレーヌ

 

マドレーヌはこのお店の人気商品です。

それが専用のリネンバッグに入って売られているのですが、次回買う時にこのバッグを持参すると、通常1個162円のマドレーヌが129円で買えるんです。

1回につき10個までという制限はあるものの、何度でも1個129円の特別価格で買えるんですって。

なんか…すごくうれしくなりませんか?

 

創業当初からの人気商品(創業は50年を超えています!)

いつでも食卓にあって大好きなおやつで笑顔になってほしいという思いから始めたそうです。

 

50年を超えて今も売れ続けている商品ですから、何もしなくても一定数は売れ続けるのだろうとは思います。

でも、「いつでも食卓に」ということであれば、リピート買いしてもらう仕掛けが必要です。

味だけを考えれば、また食べたくなる商品です。

価格だけで考えれば、高価格の商品ではありませんから、どれくらいの頻度で買うかは別にしても、リピート可能です。セール期間中だけお得に買えるということがあったら、その時には買いに来る人もいるはずです。

 

値段を下げれば「いつでも食卓に」はクリアできても、「大好きなおやつで笑顔になる」までを考えたときにはどうでしょうか?

この「おかわりマドレーヌ」を最初に買う時には、10個分の価格に専用バッグ代がプラスされていますので、値段だけで言うなら「初回は高い」わけです。

それでもこのバッグごと買う人はこのマドレーヌが大好きな人だと思いますから、「大好きなおやつで笑顔になる」人たちなのだと想像できます。そして、必ずリピートする人たちです。

今は「マイバッグ」持参が当たり前になりましたけれど、包装材の削減にもなっています。さらに「おかわりマドレーヌ」は専用バッグですから、ちょっとした特別感もあります。

 

「いつでも食卓にあって大好きなおやつで笑顔になってほしい」を実現するために、「おかわりマドレーヌ」は3つの価値を全て満たしていると考えることができます。

  • 機能価値:いつでも食卓に出せるためのお値引き価格
  • 感情価値:大好きなおやつが笑顔につながる
  • 社会的価値:環境にも配慮しながら、継続販売の仕組み

 

そして私が特に感心したのはこのネーミング。

「おかわりマドレーヌ」です。

お茶碗を差し出して「おかわり~っ!」と言うようにマドレーヌに手が伸びる光景が目に浮かぶようです。

 

定番商品であっても、見せ方を変えることで新たな可能性が生まれます。自社の定番商品を見直して、新しい価値を伝えてみるのもいいと思います。

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この日はケーキに加えて、大好きなシュークリームも買ってしまったので、マドレーヌは買わずに帰ってきてしまいました。(こんなに感動したのに…)

「次は絶対おかわりマドレーヌ買うわ!」と店を出るや否や宣言した私でした。

 

では、今日も1日お元気で。

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