ミセルチカラの磨き方
「心理的安全性」を確保しないと、チコちゃんに叱られる?
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
最近よく目にする言葉が「心理的安全性」です。
会社組織が上手く機能するためには「社員の心理的安全性をいかに確保するのか」が大切だと言われています。
例えば
- 意見を出すとすぐに否定される
- 失敗すると人事評価に響く
- 新しい企画を考えて提案すると、その推進担当に任命される
これらはいずれも社員の心理的安全性を脅かす行為と考えられています。
ベテラン経営者からすると、「何をそんなあまっちょろいことを言っているんだ!」と思われるかもしれません。
しかしながら
・社員の意見を経営に反映させたい
・社員には果敢に挑戦してほしい
・経営者視点で行動できる社員を育てたい
とお考えであれば
- 意見を出すとすぐに否定される→「だったら今度からは黙っていよう」
- 失敗すると人事評価に響く→「それなら指示通りにやっていた方が楽だ」
- 新しい企画を考えて提案すると、その推進担当に任命される→「自分はアイデア出しだけだったのに余計な仕事が増えるので嫌だ」
となるので、注意が必要です。
あるクライアントさんは「社員は3年前のことを持ち出して『あの時はこうだった』って言うんですよ」と驚かれていました。
つまり、心理的安全性が侵された事実を社員は3年経っても忘れていなかったのです。
先日放送されたNHKの「チコちゃんに叱られる!」でやっていたのですが、人は
・楽しいこと→ざっくりとしか覚えていない
・つらいこと→詳細に覚えている
そうです。
これは人の本能として「つらいことは二度と繰り返したくない」という危機回避能力が働くために、「楽しいことや嬉しいことより、つらいこと、嫌なことをより鮮明に記憶する」傾向があるからだとか。
「仕事は厳しいのが当たり前だ」という価値観を持っている人からすれば、「職場で心理的安全性を確保する」と言っても、ピンと来ないかもしれません。
しかしながら、人の本能は
・楽をしたい
・苦を避けたい
ということから考えれば、「職場に心理的安全性がないということは、周りに恐竜がいる環境の中に武器も持たずに裸で放り出されているのと同じ」です。
もし、あなたが「職場で心理的安全性を確保する」なんて社員を甘やかしているとお考えであれば、それはあなたの思考の癖からくる考え方です。
一人ひとりの感情や考え方は違うことを前提にして
・心理的安全性が確保されている職場
・心理的安全性が確保されていない職場
を比較し、「どちらの方が会社の業績が良くなるのか」で結論を出しましょう。
賢明な経営者であれば、自ずと答えは出るはずです。
なお、自分の思考の癖については、本人は分かっているようで、意外と分かっていません。
それを確かめるには、第三者とのセッションを行うのが効果的です。
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