ミセルチカラの磨き方
人を褒めるのが苦手な人は「褒める」の定義を変えてみる
人を褒めるのが苦手な人は事実を伝えるだけでOK。「すごいね」「素晴らしいね」と言うことだけが褒めることではありません。
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
今日は山の日。
すでにお盆休みに入っている方もいらっしゃるかもしれませんね。
さてみなさん、最近褒められたことがありますか?
こんなことで褒められたとすぐに言えることがあるでしょうか?
先日朝のニュースで「べた褒めシャワー」なるものを見ました。
「べた褒めシャワー」は電話ボックスがもうちょっと大きくなったような箱です。箱の中には等身大の液晶パネルが設置されていて、中に入った人への「ほめ言葉」が映し出されていくんです。
3秒間隔で次々に映し出されるのはありきたりなものだけではなくて、その人にドンピシャのものまで出てくるので泣いちゃう人もいるようです。
この装置には、AIが内蔵されていて、調査に基づいた「嬉しい褒め言葉」を職種や性格診断に応じて抽出しているそうです。
飲食店勤務の女性には、「常連さんの名前を覚えていてすごいです」とか、仕事と子育てに奮闘中の女性には「しんどくてもいつも頑張ってるの、知ってます」とか。
なんだか気持ちがあったかくなりますよね。「そこ、分かってくれてるの?」って。
この装置を開発した企業が実施した意識調査では「褒められることがモチベーションの向上につながる」と回答した人は全体の8割。
ところが、「職場で上司や同僚に十分褒められていない」と感じている人は約7割にも上ったそうです。
う~ん。
褒められたらモチベーションが上がると答えた8割の人が自分以外の人を褒めるということをしていたら、褒められていないと感じる人が7割にもならないんじゃないか?
と私は思ってしまいます。
私がこれまでたくさんの方のお話を聞いてきた中で「人を褒めることが苦手」という人は結構多いです。
そして、苦手とおっしゃる人に共通するのは、「褒められた経験が少ない」ということ。特に幼少期に直接的に褒められていない、「ほめ言葉」をかけられていないという場合が多いです。
とは言え、過去の経験は変えられません。また、急に人を褒めようとするのもぎこちないものです。
ではどうするか?
「褒める」の定義を変えてほしいと思います。
「すごいね」「素晴らしいね」と言うことだけが褒めることではありません。事実を伝えるだけで良いのです。
先ほどの「べた褒めシャワー」でも、
・常連さんの名前を憶えている
・しんどくても頑張っている
という事実を言っています。
私がクライアントさんにこの違いを説明する時によく言っているのはこれです。
- 「赤いネクタイがお似合いですね」→褒めている
- 「今日は赤いネクタイなんですね」→事実を伝えている
事実を伝えるだけでも「あなたを見ています」というのは伝わるんです。
私のセッションを受けたある会社の社員さんは、社長に「こんなに褒めてもらったことがない!元気になった!」とおっしゃったそうです。
私が特別その人を褒めたかと言うと、そんなことはありません。事実を伝えただけです。
ただ、同じ事実であっても私が感じる視点からお伝えすることで、ご本人が感じたり思っていることとは違うものになるということ。結果として、褒めてもらったということになるのだと思います。
私と話をすると、みなさん元気になります。
私と話をして気分が落ち込む人もいないです。(話をきっかけに自分で考え込む人はいますけれど…笑)
社員や部下を褒めていない、モチベーションを上げられないという方はご自身が「べた褒めシャワー」を必要としています…たぶん。
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では、今日も1日お元気で。
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