ミセルチカラの磨き方
経営者に求められる六つの知識・スキルを効率的に身につけるには?
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
先日の専門コラムでは、2022年度版中小企業白書のデータを基に「経営者が現場業務を減らし、経営・マネジメント業務に充てる時間が6割以上になった方が売上高増加率は2倍以上になる」ことをご紹介しました。
同じ中小企業白書のデータの中で、面白いなと思ったのは
・経営者に求められる六つの知識・スキル
と
・売上高増加率の水準
・経営に関する学習時間
との関係です。
結論から申し上げると六つの知識・スキルが高い方が
・より売上高増加率の水準が高い
・経営に関する学習時間が長い
ということです。
つまり、「よく学んで知識・スキルが高い経営者の方がより高い売上高増加率を実現している」という訳です。
そして、冒頭でご紹介したデータと合わせると、より高い売上高増加率を実現したいなら、経営者は
・経営・マネジメント業務に充てる時間
・経営に関する学習時間
を増やした方が良いという結論が導かれます。
しかしながら、日々仕事で忙しい経営者からすれば「そんなに時間は取れない」という反論が出るかもしれませんね。
そのような経営者にお勧めしたいのは、日常業務の中で「仮説→問いかけ→検証」を意識して実践するという方法です。
ちなみに、中小企業白書に掲載されている経営者に求められる六つの知識・スキルは
1.臨機応変に対応し、意思決定する力
2.傾聴し、人を導く力
3.理論的に考えて本質を見抜き、適切に表現する力
4.計数管理・計画能力
5.問題意識を持ち、自己変革する力
6.業界に精通する力
です。
ご覧いただいてお分かりになるようにこれらの知識・スキルは専門書を読んだり、講座やセミナーに参加したりしたからといってすぐに身につくものではありません。
基本的な構造を理解した後は、毎日の仕事の中で
仮説を立てる
↓
仮説を基に社員やお客様に問いかけする
↓
問いかけの結果、得られた反応を検証する
↓
検証を基に新たな仮説を立てる
↓
・・・・・
を愚直に繰り返すのが王道です。
よく学び、よく動く。
1日24時間という時間は誰にも平等に与えられているので、要はその時間をいかに有効に使うか。
考えてみれば、ごく当たり前のことですが、そのごく当たり前のことを淡々とやれる経営者が売上高を確実に伸ばしていことが、中小企業白書からも読み取れます。
なお、経営者に求められる六つの知識・スキルを実践を通して身につけたい方は、「社長専任の社外チーム」にお問い合わせいただければ幸いです。
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