ミセルチカラの磨き方
社長として部下にやってほしいことを書き出して、粘り強く問いかける
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
ある社長さんに「部長にやってほしいことを書き出してください」という課題をお出ししたところ、こちらが想像していた以上に難しいお題であることが分かりました。
10人ぐらいの会社であれば、社員の仕事振りを含めて、社長がすべてを把握することは可能です。しかしながら、社員数が30人を超える段階になると、社長がすべてを把握するのは難しくなります。
このため、「社長―部長―課長―社員」という構造であれば、「社長は部長を通して情報を入手する」という仕組みを構築する必要があります。
もちろん、時には社長が直接社員から話を聞くのもありですが、基本的な情報は「社長←部長←課長←社員」という流れに沿って自然に上がってくることが大切です。
その際、社長は部長に対して
・何を知りたいのか
・なぜ、それを知りたいのか
・いつ、それを知りたいのか
・どうやって、それを知りたいのか
を提示することで、部下にやってほしいことがハッキリしてきます。
情報共有という点ではシステムを導入することで
・仕事の進捗状況
・予算の達成状況
・社員のモチベーション
などを把握することもできます。
けれども、中小企業の場合、そのような業務関連システムを導入する余力がないために「上司が部下に確認する」という仕事がどうしても発生します。
その際、上司が社長の場合と、上司が部長の場合では、それぞれが直属の部下である部長や課長に確認する内容は違ってくるはずです。このため、今まで部長だった人が昇格して社長になる場合、最初のうちはその違いに少し戸惑うかもしれません。
けれども
- 社長―会社全体に対して責任を持つ
- 部長―自分の担当する部署に対して責任を持つ
という視点を持てば、
- 部長は知っていた方がベターだが、社長は知らなくても良いこと
- 社長は知っておかなければならないが、部長が必ずしも知っているとは限らないこと
があることに気づきます。
まじめで責任感の強い社長さんは、どうしても「自分は会社のことを隅々まで把握したい」と思いがちです。
けれども、よほどのスーパーマンでもない限り、「部長として把握しておかなければならないこと」に加えて、「社長として把握しなければならないこと」まですべてを直接カバーしようとすると、時間がいくらあっても足りません。
この点、難しいかもしれませんが
- 部下を信頼する
- 最初から完璧を求めない
ことを念頭に置きながら、
部下にやってほしいことを書き出す
↓
書いたものをベースに問いかけを続ける
ことがポイントになります。
「これぐらいはやってくれるだろう」という安易な期待は捨てて、粘り強くできるまで何回も問いかけする。
最終的にはしつこい方が相手が根負けして行動を変えます。
なお、部下に仕事を任せるのは苦手という方は、ご自身の「思考の癖」を知ることで、新たな気づきを得ることができます。
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