ミセルチカラの磨き方
歌の「サビ」だけ聞ければいいという風潮に感じる違和感
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
あっという間に梅雨も明けてしまって、連日ものすごい暑さが続いていますね。
体温並みの日もあったりして、暑さに慣れるというのもなかなか厳しいですね。
先日、長年音楽業界でお仕事をされている方から興味深いお話を伺いました。
その方、今は音楽ビジネスを目指す方のための学校で教鞭をとっていらっしゃいます。
一昔前なら、「イントロ」を聞いただけで何の曲か分かるとか、途中のかっこいい「ギターソロ」にしびれるとか、そういうことが何かしらあったと思いますが、今の若い人達はそんな聴き方をしないそうです。
「イントロ」や「ギターソロ」は聴かないし、「Aメロ」と言われる「サビ」の前部分もいらないとか。「サビ」だけが聞ければいいのだそうです。
効率的と言うのか、合理的と言うのか…。「へぇ~っ」なデータもあります。
印象的なギターソロで始まる平成3年の大ヒット曲、小田和正さんの「ラブストーリーは突然に」のイントロは39秒。
一方、令和3年のヒット曲、優里さんの「ドライフラワー」のイントロの長さは13秒。
色々な曲を比べても、今は20秒近くの短縮傾向にあります。
若者達のスマホをスクロールする猛烈なスピードにも驚きますし、彼らが映画やドラマも早送りで見ると聞くと、昭和世代としては、「時代の変化」だけでは納得しきれない…。
こういう現象というのは、「答えを求める」「正解を求める」ことの象徴のように感じるからです。
今は「ググる」だけで、簡単に必要な情報も手に入れられますから
答え探しはビジネスにも言えることで、この最たる原因は「導線がない」からだと思っています。
「目的に向かって導く線がない」ということなのですが、最初にこういうことをして、次はこれをやってという進めていくステップとしての「動線」ではないんです。
「導線」に必要なのは、進めていくための正しい方法、効果的な方法だけではなく、意図や思いを加味することも外せない。だからこそ、目的に向かうための導線です。
私は自分で歌を歌い歌詞も書きますので、歌に例えたくなるのですけれど。
歌の「サビ」というのは、一番耳に残る良いところです。「サビ」を心地よく魅力的に聞かせるために、歌詞やメロディには意図や思いがあって「サビ」につなげます。
「サビ」に向かっての導線があって一つの作品に作り上げています。
「サビだけでいい」は、商品やサービスを切り取っているだけのようなもの。「サビ」だけでは、いつかはその作品を忘れられてしまいます。
丸ごと伝えたいからこそ、私は心意気のある導線をクライアントさんと作っているのだと改めて納得してしまいました。
今は「サビ」から始まる曲が好まれるそうですが(例えば、yoasobiの「夜に駆ける」とか)、それも、作品としての意図や思いを届ける導線があってのこと。
あなたのビジネスにはちゃんと導線がありますか?
自分の導線が分からないという方、一考の価値ありです!
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では、今日も1日暑さにめげずお元気で。
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