ミセルチカラの磨き方
「指示しないと、社員が動かない」というのは贅沢な悩み?
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「こっちが指示しないと、全然動かないんだから」
時々社長さんからお伺いする社員に対する不満です。
しかしながら、逆に「指示すれば、その通り動く社員がいる」ということであれば、素晴らしいことです。
なぜなら
きちんと指示をする
↓
指示通りに社員が行動する
↓
想定している結果が出る
という流れが生まれるからです。
「きちんとした指示」とは想定される結果から逆算して考える仕事の内容です。
- 期限:(例)明日の10時まで
- 形式:(例)A41枚のワードで
はもちろんのこと
- 品質:どこまでの水準を求めるか
ということを社員との間で共有していることが求められます。
期限や形式は比較的簡単です。
けれども、意外とこの部分の指示が曖昧なために「こっちが指示しないと、全然動かないんだから」というぼやきにつながります。
仕事のできる社員は社長が言わない場合は
「これって明日の10時まで良いですか?」
「資料はワードで大丈夫ですか?」
と質問してきます。
もし、そのような社員が少ないなら、社長から一歩踏み込んで
「明日の10時までに完成させてね」
「資料はパワポではなくワードで作ってください」
と伝える必要があります。
そして、これらの形式面をクリアできたら、次に中味の品質の部分。
もし、報告書など定例的なものであれば
・フォーマットを作成し、書くべき項目を予め決めておく
・原則として1枚にまとめる
・事実と意見を区別して記載する
といったことがポイントです。
銀行員の時、融資の決裁を得るために「貸出申請書」を書きました。
その際
・資金使途毎にフォーマットが決まっていた
・申請書は1枚だけで、必要に応じて補足資料を添付した
・意見欄が設定されていた
ために、初めて書く際も戸惑うことがありませんでした。
会社の仕事では
- 報告書や申請書のように型を定めて作ることで品質を保つ
ものもあれば
- お客様への対応のように、型にはめるだけでは、品質を保てない
- ものもあります。
ベースとして
型を定めて取り組むことで品質を保つ
↓
型を進化させることで品質を上げる
ことの方がやり易いです。
「指示しない→動かない」のは当たり前。まずは「指示する→指示通りに動く」ことを目指しましょう。
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