ミセルチカラの磨き方
社内で共有する対象は単なる情報だけではない
ワクワクの仕掛け人、岩井洋美です。
「まん延防止」も延期されましたね…やっぱり。
なかなか終わりも見えず、施設に暮らす母と自由に会えなくなって3年目に投入です。
こんな状況下、母にとっては携帯電話が私と繋がる生命線。毎日朝と夜に電話をかけてきて声を聞かせてくれます。
しかし、その大事な電話で最近「私の声が聞こえない」トラブルが発生。母が一生懸命左手だけで電話を操作している様子も、うまく発語できない中、何度も「もしもし」という声も電話はつながっているので聞こえてきます。
なんとも切なくもどかしい…。
この日の夜は「切ってはかける」を続けている電話口から「聞こえないですねぇ」というスタッフの方の声もします。母にしてはよほど困ったとみえます‥滅多にお願いをしないのに。
調子が悪いのか壊れているのか、母の携帯電話では埒が明かないので、私が施設の方と直接やりとりをしましたが、とうとうその夜は繋がらず。
長々と母の携帯電話がつながらない話をしていますが、このときスタッフの方の対応が実に素晴らしかったんです。
「電話をお預かりして設定とかいろいろ見たんですけれどまだなおらなくて…」と言う女性スタッフには、お手数をかけているお詫びと真摯に対応してくださっていることへのお礼しかありません。
そして彼女に「私もトラブルの解消方法をネットで調べてみたんですけれど…」と私が言いかけると、即座に「ありがとうございます!」というお返事。
まだ解決方法も話す前からです。
方法を伝えると今度は「分かりました!やってみます。今は夜間でスタッフが少ないので、明日になってもいいですか?」と言う彼女。
それは当然のこと…こちらが申し訳なくなるくらいです。
すると、「その方法を試して解決できたら、 他のスタッフにもやり方を伝えて共有しておきます!」っておっしゃったんです。
すごくないですか?
会社内でも「情報共有ができていない」「まずは情報共有をしよう」と言われますが、しっかりできているところは少ないものです。日頃からきちんとできていなかったら、とっさにこんな会話はできないはず。
でも、これが情報共有のあるべき姿だと思います。お手本にしなくちゃいけません。
電話を切るとき彼女はこんなことも言ってくれました。
「優しい言葉をかけてくださってありがとうございます。 お母様へのご伝言はありますか?」
就寝準備をするような時間帯の話です。面倒をかけてしまったことに私がお伝えしたお詫びや感謝を「優しい言葉」と受け取ってくださったようです。
そして、とうとう電話で話せなかった母への気遣いも忘れずにいてくださいました。そう、なんか…とっても感動しました。
彼女は携帯電話が母の生命線と知っているからこそ、解決方法の共有が大切なのだということも分かっていました。
情報共有はただみんなが同じ情報だけを知っていればいいということではないと改めて思わされたかんじです。共有するのは情報と共に思いもなのです。
社内での情報共有はどうでしょうか?
情報(機能価値)+思い(感情価値)になっていますか?
社員全員がこの女性スタッフのようならどうでしょう?
特に感情価値については、これまで脚光を浴びてこなかったことなので、これは考えるきっかけにもなります。
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では、今日も1日お元気で。
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