ミセルチカラの磨き方
優秀な生徒を不登校に追い込んだ先生の対応を反面教師とする
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
先日NHKの朝のニュースで、ある不登校の生徒の話が取り上げられていました。
その生徒さんは授業中も積極的に発言し、自分独自の工夫したやり方でノートを取るなど、いわゆる優秀な小学生でした。けれども、学年が変わり、担任の先生が変わったことをきっかけに、学校に行くのが嫌になったという内容。
ニュースの中で取り上げられていたエピソードは二つ。
一つは
その生徒が授業中に先生の質問に答えたけれど、間違っていた
↓
なぜ、間違ったのかを先生は説明せずに別の生徒を指名した
↓
「自分は無視された」と生徒は感じた
そして、もう一つは
その生徒が工夫して取っているノートに関して、先生が「黒板に書いた通りにノートを取れ」と指導した
というものです。
ニュースでは「先生と生徒との相性」という切り口で報道していましたが、ここには「人の育成」に関する大きな問題が潜んでいます。
最初の間違った回答に対する無視は、「質問に対する正解を出す」ことが優先され、「たとえ間違っていても、積極的に発言する機会や意欲を減らす」恐れがあります。
また、「黒板の通りにノートを取れ」という指導は、先生のやり方の強要。
ニュースの映像で見る限り、その生徒は
教えてもらった内容を自分の頭で理解する
↓
それをより分かるように絵や図も入れながらノートに表現する
という力を持っていました。
将来的にはすごく大切な能力だと感じたのですが、先生はその貴重な才能の芽を摘んでしまったのです。
この話は小学校での教育の話ですが、会社の中においても、知らず知らずのうちに
- たとえ間違っても、積極的に発言する機会や意欲を減らす
- 上司が部下に自分のやり方を一方的に押し付ける
という動きがあるのではないでしょうか。
学校の勉強はいわゆる正解があります。
けれども、私たち社会人が直面しているいろいろな問題には正解がありません。そして、今までは上手く機能したやり方も日々改善を続けないと、これからも成果につながるとは限りません。
もちろん、人と人との間には相性というものがあります。しかしながら、問題を単に人の相性のレベルで捉えていると、本質的な問題の解決にはなりません。
特に昭和のオジサン的な発想で「四の五の言わずに俺の言う通りにやれ!」では、これからは通用しません。
少なくとも人を指導する立場に立つ人は
「自分のこの態度は相手からはどう見えているだろうか?」
「私のこの発言を聞いたら、相手はどのように解釈するだろうか?」
ということに思いを馳せるよう努めましょう。
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それでは素敵なクリスマスを!
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