ミセルチカラの磨き方
お金をかけずにリスクへの対応力を確実にアップする方法とは?
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
先週東京で震度5強を観測する大きな地震がありました。
私はちょうど風呂に入っていたのですが、湯舟の水もかなり揺れました。
地震の影響で電車も一部止まってしまったので、帰宅できなかった方もおられました。
そして、一部の自治体では「災害発生時の帰宅困難者向けに複数の企業と施設を使わせてもらえるよう契約していた」にも関わらず、「地震の起きた時間が深夜だったので、企業との連絡が上手くつかず、帰宅困難者向け施設として使用できなかった」ことをその後の報道で知りました。
つまり、「制度はあったけれど、運用できなかった」訳です。
地震などの災害はいつ起こるか分かりません。今回のように深夜に発生することもあれば、昼間の時間帯でも、災害が起きてると、通信が途絶えて、連絡が取れないことだってありえます。
子供でもちょっと想像すれば分かりそうなことですが、現実の対応は、これらも「想定外」として、後から追加の対応策を立てている感じがします。
一方、自治体の対応を「お粗末だ」と批判するのは簡単ですが、翻って自分の場合はいかがでしょうか?
想定されるリスクに対して、「ここまでやっておけば大丈夫だ」という基準は人によって、また、会社によって様々です。
コロナ禍のように、数年前にはほとんどの人が想定していなかったことが起こり、その影響が2年以上にわたって続くということが現実にはあります。
この点、中小企業の場合には、リソースにも自ずと限界があるので、「想定はしているけれど、お金がかかるので、すぐに対応できない」ことも、たくさんあるのではないでしょうか。
そして、お金がないなら、「知恵を絞る」しかありません。
弊社では、「発想力×展開力=発展力」と呼んでいますが、日頃から「発展力」を磨くことは多額のお金を投資しなくても可能です。
例えば、前述の帰宅困難者の問題。
「この自治体はだらしない!」と非難するだけでは発展力は磨かれません。
この事例を参考にして
・自社の災害マニュアルを見直す
・契約内容を再度チェックする
・緊急連絡先と打合せする
といった行動につなげることで、初めて発展力につながります。
地震の翌日、主要な駅では会社に向かう人が大勢行列を作って、混乱を招いていました。その光景を見て感じるのは「リモートワークってコロナ対策だけではないのだけれど」です。
一つの出来事が起きた際、点で終わらせるのか。
点から線へ、線から面へ、面から立体へとつなげていくには、「本質を見抜いて、発想を飛ばし、そこから具体的な行動に展開していく」発展力が欠かせません。
人は普段脳の10%ぐらいしか使っていないと言われています。会社が使えるお金は有限ですが、知恵は無限大です。
なお、社員の発展力を鍛えて会社の業績アップに活かしていきたいとお考えの経営者の方は一度、「プレ・社外チームミーティング」(1回90分、無料)で、お話させていただければ嬉しく思います。
ヒーズでは、弊社の日頃の活動内容や基本的な考え方をご理解いただくために、専門コラム「知恵の和ノート」を毎週1回更新しており、その内容等を無料メールマガジンとして、お届けしています。
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