ミセルチカラの磨き方
「時間をとって部下の話を聞いた」は上司の錯覚かもしれません
ワクワクの仕掛人、岩井洋美です。
今週の「知恵の和ノート」でも取り上げましたが、最近よく耳にする「1on1」ミーティング。
「1on1」は上司と部下の1対1での対話のことですが、「1対1での対話」ということで言うなら、私は「1on1」のスペシャリストです。
「初対面なのに誰にも話したことがないことを 話してしまう」と驚かれることも度々ありますが、私の仕事のベースは「1on1」です。
上司と部下の1対1の対話と言われれば、「もうすでにやっています!」という会社さんも多いかもしれません。「半年に1回は部下の面談をやっています」とか、「毎週末には部下と打ち合わせをしています」とか。
でもそれは、「1対1の対話」ということにはならないんです。
なぜ「対話」にならないと思いますか?
ひとつには目的が違います。
「1on1」は部下の成長のための時間にすることが目的ですが、面談では評価、査定が主な目的になりがちですし、打ち合わせでは、仕事の進捗状況や目標達成の見込み等仕事のプロセスの報告が目的です。
「1on1」にしても、面談にしても、それが「対話」にならないのはハッキリ言って「ダメダメ」なやり方に気づいていない人が多いから。
そういう方に私がいつもアドバイスしていることがあります。
「自分がしゃべる時間を短くしてください!」
話を聞くときの「質問のテクニック」というものもありますが、それよりも大事なことは、自分がしゃべり過ぎないということ。
部下との面談にたっぷり時間をかけているという人に限って、その時間のほとんどを面談する側の人がしゃべっていたりします。面談する側は役職の上の人になりますから、結果的に部下の話をきかっけに持論を展開し、アドバイスし、指導しているわけです。
「耳が痛い」と思われた方、いらっしゃるのではないでしょうか?
どんなに時間をかけたとしても、部下からしてみれば、上司の話を長く聞かされただけになります。
「時間をとって部下の話を聞いた」というのは上司の錯覚です。
仮に半分の時間であっても、大半の時間を部下が話していたら「上司にたっぷり話を聞いてもらった」と満足感アップ間違いなしです。
そして、質問の仕方や話の聴き方のテクニックを磨くよりも上司が心がけることは「この人には話ができる。大丈夫!」という雰囲気を作ることしかないと思います。
その雰囲気をどうやって作るか?
「目の前にいるこの人をもっとよく知りたい」という上司側の姿勢です。
少なくとも私はいつもそういう気持ちで「1on1」に臨んでいます!
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では、今日も1日お元気で!
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