ミセルチカラの磨き方
権限があっても、お金があっても、人がいても、簡単にはクリアできない問題
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
いま、私が所属している団体で、あるプロジェクトを立ち上げようとしています。
私は昨年3月にその団体に入会し、今年の6月から東京支部の幹事になったのですが、いわゆる権限がありません。
このため、小さなプロジェクトを立ち上げる際にも
事前に相談する
↓
企画書を作る
↓
役員会で決裁をもらう
↓
広報から告知する
↓
事前説明会を開催する
↓
正式にスタートする
といったプロセスを踏む必要があります。
15年前に独立してからは「自分がやりたいと思ったらすぐやる」ことばかりだったので、久しぶりにサラリーマンに戻ったような感じです(笑)。
では、権限さえあれば何事もスムーズに進むかと言えば、そうは行きません。
実際には
- お金がかかるものは資金繰りの問題
- 一人でできないことは人繰りの問題
をクリアしないと、仕事が前に進みません。
また、これらの社内的な問題をクリアできても、その仕事が上手くいくかどうかは
- お客様がその価値を認めてくれるかどうかというマーケットの問題
にかかってきます。
そして、これらの問題の中で一番難しいのが、最後の
- お客様がその価値を認めてくれるかどうかというマーケットの問題
です。
つまり、「商品が売れるかどうか」が最初にありき。
売れる見込みがないのに
- 商品を作るのにいくらかかるのか
- 商品を売るのに何人必要か
の検討に、あまり時間をかけても意味がありません。
先日のメルマガで、あるサービスにについて「ご興味ある方が5人以上おられる場合は、正式なサービスとして別途ご案内したいと思います」とお知らせしたのですが、今日の時点でご興味ある方は5人いませんでした。
もちろん、私の伝え方が下手だったので、興味を持った人が少なかった可能性があります。一方で、考えられる仮説は「メルマガの読者の方向けにはご案内したコンテンツがあまり売れない」ということです。
そして、そこから導き出される結論は
- 予定していたコンテンツを正式リリースするのは止める
- 裏メニューとしてクライアントさんだけにご提供する
です。
時間は有限。
できるだけ早く思うような結果を得たいなら、必要な権限を獲得するのは、もちろんのこと、「売れるかどうかを早く見極める」ことが大切です。
残念ながら、自分の売りたいものが売れるとは限りません。
一方、どうしても売りたい商品なら
- 売り先を変える
- ネーミングを変える
- 伝え方を変える
- 価格を変える
など、何かを変える必要があります。
前述のプロジェクトで言えば、
- 参加対象は団体メンバーに限られる
- メンバーの中ではプロジェクトのテーマに関する関心が高い
ために、一定の参加メンバーは必ず集まるという確信がありました。
このため、権限がないにも関わらず、プロジェクトの事務局として活動することを決めました。
権限があっても、お金があっても、そして、やる人がいても、
- お客様がその価値を認めてくれるかどうかというマーケットの問題
はすぐには解決できません。
以前マーケティングについて学んだ際、「繁盛する飲食店を作る際にもっとも必要なことは?」という問題がありました。
美味しい料理、綺麗な店舗、フレンドリーな接客といった答えが出た中で、正解は「腹ぺこのお客さん」でした。
弊社でやったのはほんの小さなテストマーケティング。
ただ、最初にちょっとひと手間かけることで、お腹を空かしたお客さんがいないのに、美味しい料理を一生懸命作って無駄にすることは避けられます。
なお、いろいろチャレンジしているが、マーケティングで思ったような成果が得られていない方は、ぜひ「こちら」もご参照ください。
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