ミセルチカラの磨き方
お客様に提供する価値を唸って唸って紡ぎ出す
ワクワクの仕掛け人、岩井洋美です。
「価値提供」「価値創造」「価値創出」
いろいろなところで「価値」という言葉が使われ、大事なこととして言われています。
そこで、「価値」なのですが、自分や自社の「価値」について真剣に考えたことがあるでしょうか?
考え過ぎて頭がパンパンになるくらいのレベルで考えて、「価値」というものを定義したことがあるかどうかということです。
弊社のクライアントさんとしては珍しいのですが、絵を描くアーティストご夫妻がいらっしゃいます。
この絵は特別な砂や天然の鉱石を使って描くものなのですが、絵の「価値」について考えました。
私:「絵を買った人はどうなりますか?何を得ることになりますか?」
夫:「幸せになります。」
妻:「癒されて元気になります。」
そうかもしれないのですが、これを「価値」と言うにはあまりにも漠然としています。
私:「幸せって人によって違いますよね。幸せって何ですか?」
夫:「……(無言)」
妻:「う~ん、喜び…も違うかぁ…。」
「価値提供」「価値創造」と言った時、幸せ、喜び、笑顔、癒し、元気、理想、未来というような言葉はよく使われます。耳心地もとても良いですから、それ自体が悪いわけではありません。
でも、「私が考える幸せはこういうことです」「自社が考える喜びはこういうことです」としっかり定義することができて初めて、幸せという価値提供、喜びという価値創出が唯一無二のものになります。
仮に販売する商品やサービスが唯一無二のものであったとしても、似たようなもの、同じようなものが出てきたときには唯一無二ではなくなります。でも、定義をした価値は同じにはならないのです。
アーティストご夫妻、禅問答のようなやり取りに唸る、唸る。
「えっ~、何だろう?」
「今まで考えたことない?」
「何で~?分からない~!」
「難し過ぎる~。」
色々な角度から核心に迫っていかないと、安易な着地点で終わってしまいますから、私もあきらめません。
とうとう、お二人の絵がお客様に提供する価値を言葉にすることができました。
「可能性を信じて生きる喜び」
お客様は単に絵を買っているわけではないのです。絵を通してこの価値を手にしているということになります。
「病院に来る人、そこで働く人のためにこの絵を置きたい」と言って絵を購入された方もまた、この価値を感じてのことだと理解することもできます。
私:「絵だけではなくて、どんな商品やサービスであってもお二人が提供する価値はこれなんですよ。」
夫:「あ~、なるほど。」
妻:「今までモヤっとして伝えられなかったことが、これで全部つながって伝えられます!」
お二人とも、頭を使って考え過ぎてヘトヘトになっていましたが、「価値」はきれいな言葉にまとめるだけでも伝わりませんし、何よりも言い続けることができなければ意味がありません。
そして、この価値は、降って湧いてくるものではなくて、この価値を提供する人自身とつながっているものなのです。
★「価値」を伝え切るマーケティングのプロセスは「こちら」です。
では、今日も1日お元気で!
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