ミセルチカラの磨き方
持ち味を活かすことは、自社の商品やサービスの価値を最大限に発揮すること
ワクワクの仕掛人、岩井洋美です。
いきなりですが…みなさん、ちょっと想像してください。
今まさに畑から収穫したばかりの立派な大根。緑の葉もみずみずしくて、まだ土も付いていて新鮮そのものです。そして、この大根は自分が丹精込めて育てたものです。
「さて、この大根をどうやって食べますか?」
この質問をするとみなさんいろいろと考えてくださいます。
「新鮮だから、サラダで食べよう」
「大根おろしもいいかもしれない」
「おでんも捨てがたい…」
といったかんじです。
次に
「この大根を私に食べさせてくれるとしたらどうしますか?」
と聞いてみます。
「やっぱりサラダで食べてもらうかな」
「薄味のお出汁で煮てあげる」
と美味しい食べ方を考えてくれます。
この大根は自分が手をかけて一生懸命育てた自信作。新鮮で美味しいことをも分かっている自慢の大根です。
これを誰かに食べてもらおうと思ったとき、畑から抜いたまま土付きのままの状態で
「食べて!絶対美味しいから!」
と言うでしょうか?
いくら美味しくて新鮮だからと言って、土がついたままの大根を相手の口に突っ込むなんてことは絶対にしないはずなんです。
「大根ならしないことも、自分の商品やサービスについては同じことをしています!」
と言うと、みなさん一瞬固まります。
実はこの話は、マーケテイングの講座の中でお話しすることです。
- 自社の商品はこんなに素晴らしい!
- こんなにすごい技術を使っている商品なんてない!
- この良さが分からないなんておかしい!
これでは、自信満々の大根を土付きのまま食べろと言っているのと何ら変わりません。
大根に限らずですが、生で食べたほうがいいもの、火を加えた方が栄養価の高くなるもの、食べるにはそれぞれの素材を活かす必要があります。
「持ち味を活かす」ということは、自社の商品やサービスの価値を最大限に発揮するということです。
素材を活かすための方法はいろいろあります。
大根をそのままで、茹でて、焼いて、煮て、揚げて、炒めて…と、たくさん考えられるわけです。また、同じ茹でてであっても食べる相手によって柔らかめにする、メニューによって固めにするというように細かいことにも気をくばります。
つまり、価値をお客様に見せる、それも魅力的に見せる方法、お客様に喜んでいただく方法がマーケティングだと考えます。
「マーケティング」と言えば、市場調査、販売戦略、データ分析、広告宣伝などをイメージします。一言で「マーケティング」と言っても、意味はとても広い分いろいろな捉え方があると思います。
大根の食べ方とマーケティングはまるでかけ離れているようですが、基本的な考え方が同じだと分かると、マーケティングが苦手とおっしゃる方にも理解していただけます。
だから私は、「マーケティングって楽しいよ!」ってお伝えしています。
自社の商品やサービスをお客様に土付きのまま食べるような見せ方をしてないでしょうか?
「素材を活かす調理方法」=「価値を伝えるマーケティング」
を考えてみてください。
なお、持ち味を活かしたマーケティングを実践したい方は「こちら」をご参照ください。
では、今日も1日お元気で!
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