ミセルチカラの磨き方
自分ごと化する対象を増やして結果を変えるために身につけたい習慣とは?
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
人は「自分ごと」にならないと、行動が変わりません。
新型コロナウイルスについて連日ニュース等で報道されても
自分の周りで感染している人はいない
↓
自分も大丈夫だ
と考えて、何も行動を変えなかったりします。
仕事においても、「自分の評価や給料に直接関わることはまじめに取り組む」のに対して、「会社の組織風土を変える」といった大きな仕事に関して
自分ごととして捉えられない
↓
言われたことはやるが、それ以上でもそれ以下でもない
のが普通です。
「これって面白そう」と感じるのかどうか、「やらないとまずいなぁ」と感じるのどうかは人によって異なります。
価値観が多様化し、まずは自分が最優先と考える人が増えている中、「本格的に取り組むべき課題を自分ごととして捉え、積極的に関わる人を育てる」のは、簡単ではありません。
弊社では、行動で結果を出すためのポイントとして、「関心の矢印を自分ではなく人に向ける」ことをクライアントさんにお伝えしています。しかしながら、「自分を認めてほしい」と常に思っている人にとっては、「関心の矢印を人に向ける」のはかなりハードルが高いことです。
そのような場合、「自分の感情が動いた際に状況を俯瞰する」のがお薦めです。
先日、あるクライアントさん(以下Aさん)がコンビニに行った際、ちょっとしたトラブルがありました。
AさんはPayPayで支払をしたかったらしいのですが、買おうとした商品のうち、一つは現金でしか支払ができなかったそうです。けれども、店員さんが操作を間違えたため、レジの機械からは「現金を入れてください」というメッセージが流れました。
あいにくAさんは現金を持ち合わせていなかったので、取り消しを依頼したのですが、その店員さんは新人らしく、操作の取り消し方法が分かりません。
すると、レジでは「現金を入れてください」というメッセージが流れ続け、おまけにAさんの後ろには支払い待ちの行列ができてしまい、とても恥ずかしい思いをしました。
ここで、変なメッセージが流れたり、レジ待ちの行列ができたりして、恥ずかしいというのは、関心の矢印が自分に向いています。
そして、このような場合、たいていはその要因を作った相手に対して、「このような恥ずかしい思いをさせないでくれ!」「どうしてちゃんと操作してくれないのか?」という怒りの気持ちが湧いてきます。
しかしながら、Aさんは取り消し操作が上手くいかずに右往左往している店員を観察して、「この人は孤軍奮闘しているのかも」ということに気づきました。実はAさんは、孤軍奮闘してしまうタイプの人。普段経験したことのない機械の操作でまごついて焦っている相手に自分の姿が重なり、怒りの感情は収まったのです。
思考の力だけで目の前のある問題を自分ごととして捉えるのは難しくても、「自分の感情が動いた際に状況を俯瞰する」習慣が身につくと、自分ごとにしやすくなります。
一段高い所から状況を俯瞰することで
- 自分はなぜ〇〇なのか
- 相手はなぜ××なのか
を把握することができたら、後は「思考の力を使ってどう行動するするかを決める」だけです。
多くの人はこのような俯瞰ができません。
このため、先のようなトラブルがあると
恥ずかしいと感じる
↓
自分に恥をかかせる要因を作った相手に怒りを感じる
↓
相手に怒りをぶつける
という行動を取りがちです。
一方、Aさんは
恥ずかしいと感じる
↓
相手も孤軍奮闘していると気づく
↓
冷静に対応する
ことで、その場を切り抜けました。
自分ごと化するには、「自分と対象との間に共通項や意義を見い出す」ことがポイントです。
「組織風土を変えることで自分はもっと成長できる」と感じることができたら、社員はそのプロジェクトに、もっと積極的に関わります。
感情が動いた時には、思考を変えるチャンスです。その際、自分の状況を俯瞰する習慣ができると、関心を矢印を自分から相手に向けることができるので、自分ごと化する対象が増えていきます。
なお、「感情→思考→行動」のプロセスに沿って関心の矢印を自分から相手に向ける方法を解説するオンライン講座を開催します。
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