ミセルチカラの磨き方
スマホのアプリは何個入っていますか?
ワクワクの仕掛人、岩井洋美です。
突然ですが、みなさんがお使いのスマホにアプリは何個入っていますか?
「〇〇個!」と数を答えられる方は少ないんじゃないでしょうか。「なんかいっぱい入っている…」という方が大半だと思います。
平均してどれくらいのアプリが入っているものなのか分かりませんし、自分のアプリの数を気にしたこともなかったので、数えてみました。
私は60個ほどのアイコンが並んでいました。この60個のうち、実際に使っているものと言えば3分の1ほど。日常的に使っているものはと言うと、10個くらいのものでした。
要らないし、使ってないものがこんなにも入っているのかということにちょっとした驚きです。
なぜ、スマホのアプリの数が気になったかと言うと、知人からこんな話を聞いたからでした。
ある企業に勤めているその女性は、会社から「絶対に取得するように!」と言われている資格があります。
仕事をするのにその資格がなければ絶対にできないということでもなく、公的な資格でもありません。ハッキリ言ってしまえば、「その資格があったらなんとなく、その仕事ができそうな気がする」というくらいのものです。
試験があって資格を取得するものですから、試験に向けての勉強もしなければなりませんし、テキストだってあります。
しかし、取得を迫られている彼女が言うには「テキストに書いてあるのはまったく頭に入ってこないことばかり。つまらないし、ビジネス書でも読んでいる方が勉強になる」とのこと。
彼女はとても仕事熱心で優秀な人なので、この資格を取得することに意味を見いだせないでいるわけです。
これでは、仮に彼女がその資格を取得したとしても、それを仕事に活かせるかというと、たぶん活かせません。会社の命令に従っただけのことで終わります。
知識をただの知識としてインプットすることと、仕事という実践の場で、得た知識をアウトプットすることは別。アウトプットするためには、「どのように活かすか」を考える必要があるからです。
「この資格を取得させる目的はどこにあるんだろう?」と考えましたけれど、結局のところ目的がまったく見えませんでした。社員に資格取得の機会を与える良い会社と思っていたとしたら、それは自己満足でしかないと思います。
日々の仕事の中で、本当に必要なことは何か?
そのためにこの資格は本当に必要なのか?
もしもそういう前提があったら、先の彼女だって「絶対に取得するように!」とは言われなかったはずです。これはまさに、スマホのアプリと同じなんじゃないかなと思います。
ようやく冒頭の話につながるのですが、資格にしろ、知識にしろ、ノウハウにしろ、インプットするだけではアプリのインストールをしただけ。インストールしただけで満足している状態です。使えない、使わないアプリがただ並んでいるのと同じということ。
使っていないアプリだって容量は使っています。使えないもののために、時間とお金と労力を使っていると考えたら恐ろしくなりませんか…。お金は取り戻せます。費やした労力は経験として活かせます。でも、失った時間だけはどうやっても取り戻せません。
新しいアプリがどんどん出てくるように目で見て分かりやすいものはいくらでも出てきます。その都度目先のものに飛びつくのは、しんどいだけです。ひたすら追い続けることになれば、会社経営そのものは停滞することになりますから。
ところで…実は私、スマホを持っていません…笑。
「え~っ?今時そんな人いる?」と思われるかもしれませんが、もう長い間「ガラケー携帯電話+iPad mini」というスタイルです。
そろそろスマホに変えようかな~と言いながら何の不便もないので今もそうしています。
スマホに変えたら、また要らないアプリが入ってそうです…最初から。
では、今日も1日お元気で!
追伸
ちなみに、先の彼女に「こちら」を紹介したら、「この方がよっぽど仕事に役立ちそう!」と言われたので、自信になりました!
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