ミセルチカラの磨き方
学生のテスト結果と社会人の評価の違いを踏まえてブレを減らす
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
最近は時々実家に行って片付けをしています。今年84歳になる母が一人で住んでいるのですが、あの年代の人の特徴なのか、モノを捨てるのが下手。
何かというと「捨ててへんから」と口にするのですが、どうでもよいものに紛れて、たまに大事な書類も埋もれているので、何かとたいへんです(汗)。
先日は納戸の片付けをしていたのですが、大量にあった賞味期限切れの食品の他に出てきたのが、中学生時代の私のテストの結果。なぜこんなものまで保管していたのか分かりませんが、中学生の時に通っていた塾の定期テストの束が見つかりました。
当時は英語、数学、国語の3教科だけだったのですが、意外だったのが、国語のテストの成績です。特に苦手意識はなかったのですが、英語や数学に比べると、概して国語のテストの成績は悪かったのです。
学校や塾のテストの場合は必ず成績が出ます。このため、テストの点数や偏差値などで客観的に自分の実力を知ることができます。
残念ながら鈍感な私のようにその実力を自分で認識しない場合もあります。けれども、少なくともテストという客観的な評価があるので、自分の実力を自己認識するための仕組みがあります。
一方、社会人になってからの評価はどうでしょうか?
各社とも人事評価制度があったり、仕事でお客さんから評価されたりすることはあります。
けれども、学生時代のテストと違って社会人の評価は正解がないだけに、必ずしも自分の実力を正確に把握できるものではありません。
「今年は昇格できなかった」
「自信のある商品をお客さんからダメ出しされた」
という際、その評価は自分の実力や自社商品の価値がないことに直結するとは限りません。
昇格できなかったのは、営業成績は良くても、本来持っている本人の実力を上司が理解できなかったからかもしれません。見込み客が商品をダメ出ししたのは、単にセールスする相手を間違えたからかもしれません。
外部の評価はある意味客観的な評価です。しかしながら、評価基準があったとしても、たいていは評価者の主観に基づく主観的評価に左右されます。このため、正解がない社会人の評価は、正しく自分を認識する際には対応する際に気をつける必要があります。
仮に自分に対する他者の評価が低いとしても、それは一つの事実に過ぎません。つまり、その低い評価は「Aさんからは低い評価を受けた」という事実としては受け止める必要がありますが、それ以上に振り回される必要はありません。
そして、他者の評価に必要以上に振り回されることを避けたいなら、「自分自身を俯瞰する視点を自分で持つ」ことがお薦めです。
「Aさんから低い評価を受けた」「Bさんからはすごく感謝された」とした場合、「自分自身を俯瞰する視点からAさんとBさんの評価を同じレベルで見る」ことができたら、そのうちに「自分の実力ってこんなものかぁ」と自然と分かるようになります。
なお、自分を俯瞰する視点を持ちたい人は「こちら」をチェックしていただければと思います。
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