ミセルチカラの磨き方
自己認識力を高めるためには内省と反省は似て非なるものを知るべし
自己認識力を高めるには内面的自己認識と外面的自己認識のバランスが大切。「間違った内省」から「反省」になっていないかを確認しましょう。
ワクワクの仕掛け人の岩井洋美です。
今日から新年度のスタートです。コロナ禍にあって何か始めようと思われている方も少なくないと思います。
そこで!新しいスタートに合わせて、ぜひ「自分に向き合う」ということにトライしてほしいと思います。まぁ、新年度でなくてもお勧めしていますから「いつでもおススメ」ってことにはなりますが…。
メルマガでもラジオでも「自己認識」については繰り返しお伝えしていますが、自己認識には内面的自己認識と外面的自己認識の2つがあります。
内面的自己認識というのは、自分の感情、欲求、衝動、価値観、長所、短所等を深く理解することです。
外面的自己認識というのは、他者が自分をどう見ているか、他者から自分がどう見えているかを知るということです。
特に今日は内面的自己認識について、陥りやすい間違いについてお伝えします。
「なぜ自分はこうなのか?」
「なぜ自分はこう思うのか?」
ということを自分自身で深く考えている方は、たぶんいらっしゃると思います。それを「自己認識」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
自分の心の中を見つめ、何をどう感じどう思ったかを改めて熟考するという意味で、これは「内省」と言えます。しかし、この「なぜ?」を繰り返しているうちに「間違った内省」になることがあります。
「なんで自分はこうなんだろう?」
「なんで自分はこんなことを思うんだろう?」
というように、「なぜ?」が「なんで?」に変ってしまうことはないでしょうか?
一見同じようですが、トーンが変わってしまった途端に「内省」は「反省」になってしまいます。
自分を見つめていたはずなのに、自分の悪いところできないところを責め始めると、これは「自己認識」でもなんでもありません。内省傾向が強い人ほど自己認識度が低く、仕事の満足度や幸福感も低めであるという研究結果まであるくらいです。
自分を追い詰めるような「なぜ?」の内省は、結局のところ考え込み過ぎて身動きが取れなくなってしまいます。
自分と向き合うときには「なぜ?」ではなく「何?」です。例えばこんな風に考えてみるとどうでしょうか。
「自分は何を望んでいるのか?何をしたいのか?」
「この経験から活かせることは何か?何を学んだのか?」
「この状況で自分のできることは何か?自分の役割は何か?」
この「何?」を考えるための大元になるのが、「自分は何に心が動くのか?」ということです。それが分かっていたら「何?」はとても考えやすく分かりやすくなるからです。
「反省」ではなく、しっかり「内省」できたとしても、外面的自己認識というのは、自分だけでは分かりません。他者が自分をどう見ているか、他者から自分がどう見えているかというのは、他者からのフィードバックがあって初めて分かるからです。
そして、内面的自己認識と外面的自己認識は、一方が高ければいいとか、両方が高くないといけないというものでなく、肝心なのは「両方のバランス」です。
常に自分と向き合っている、自分のことを深く考えていると言えるなら、「間違った内省」になっていないか気にしてみてください。もしも、考え過ぎて行動できないなら、ただの「反省」かもしれません。
なお、自己認識がどのようなものかを他者からのフィードバックで知りたい方は「自己認識力を高めるための体感セッション」をご活用ください。
では、今日も一日お元気で!
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