ミセルチカラの磨き方
小さな努力を日々実践して、業務改善につなげるためのふた工夫
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
1.01×1.01×1.01・・・・×1.01
と計算して365回かけ算すると、
37.8
になります。
一方で、
0.99×0.99×0.99・・・・×0.99
と計算して365回かけ算すると、
0.03
になります。
両者の違いは約1,260倍にもなり、0.01努力するのか、さぼるのかでも1年後には大きな違いになります。この例は既にどこかで聞いたことがあるかもしれませんね。
では、頭では「なるほど、小さくても毎日努力することが大事なんだ」と分かったからといって、「その努力を実際に続けるかどうか」はまた別問題です。
もちろん、自分が好きなこと、興味のあることであれば、「日々努力する」「日々改善する」のも可能です。
一方で、仕事の場合、売上など数字的にも大きな成果は分かりやすいのに対して、
- 業務の効率化
- お客様の満足度
など、数値化しにくいものや日々の変化が小さいものは、よほど注意していないと、見過ごしてしまいがちです。
このため
上司がその努力をきちんと評価できない
↓
社員は努力してもあまり評価されないと感じる
↓
業務改善に関する努力を途中で止めてしまう
ことが多いように感じます。
そこで、会社の中で小さな努力を続ける風土を根付かせるためには
- 本人が興味のある仕事をやってもらう
か
- 小さな変化を把握できる人を育てる
必要があります。
先日お話をお伺いした経営者の方は
- 経費削減や業務効率化について経営者自ら数字で把握して、社員にもフィードバックする
- 空いた時間で社員にお客さんを喜ばせるために、創意工夫を奨励する
ことを組み合わせ、コロナ禍でも高い利益率を維持されていました。
中小企業は金額的に大きな投資をして業務効率を一気に2倍にするといった方法はなかなか難しいです。しかしながら、先の1.01の365乗の話ではありませんが、1日1個小さくても何か改善することであれば、実現可能です。
「そんな小さいことなんて意味ない」とバカにしてやらないのか、「小さいことだから挑戦しよう」と気軽にやってみるのか。
最終的にやるのは人なので、「どうやるか」というやり方だけでなく、「どうすればやりがいにつながるか」も考慮して、小さなことからコツコツと始めましょう。
なお、弊社では日々小さな努力を続けている女性社員がその力をもっと伸ばしていただくために「女性社員向けの人材育成サービス」を新たに始めます。
サービス開始に先駆けて、ガイドブック「自己認識から始める人材育成」(全40ページ)をご希望の方に差し上げております。
ご希望の方は「こちら」からお申込みください。
昨日で東日本大震災から10年。自然災害そのものは止められませんが、人が知恵を絞れば、できることはたくさんあります。
蒔かぬ種は生えぬ。これからも小さな努力を重ねていきましょう。
ヒーズでは、弊社の日頃の活動内容や基本的な考え方をご理解いただくために、専門コラム「知恵の和ノート」を毎週1回更新しており、その内容等を無料メールマガジンとして、お届けしています。
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