ミセルチカラの磨き方
「融資はロマン」に応えるにも、お金を回す裏付けは不可欠
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
今週広島市信用組合の山本明弘理事長のお話をオンラインで聞く機会がありました。
広島市信用組合さんは「地元で集めたお金は地元で活かす」ことをモットーに、預金業務と融資業務に特化することでコロナ禍でも、業績を伸ばしている金融機関です。
一般的に銀行は
- 赤字
- 繰越欠損金
- 債務超過
であると、なかなか融資をしてくれません。
しかしながら、広島市信用組合さんでは「事実に基づいた決算書」を持ってくるよう社員に徹底し、足を使って現場の状況を掴むことで、仮に赤字、繰越欠損金あり、債務超過の会社でも、「将来性がある」「地域に欠かせない会社である」と判断した場合は融資されています。
昨今は政府関係者が「地銀の中には怠けている先もある」と発言するなど、地方の金融機関の統廃合が進んでいます。
しかしながら、「融資はロマン」を信条とされている山本理事長によれば、「眼力さえあれば、まだまだ融資先は開拓できる」と力強くおっしゃっておられました。
残念ながら、広島市信用組合さんの融資対象先は広島県内のみ。
しかしながら、同組合のように、適正にリスクを取る金融機関が1行でも多く増えれば、日本も大きく変わる可能性があると感じました。
なお、講演の中で
「経営者の人間性も良い、技術力も高い、けれども、お金に弱い場合はどうするのか?」
という質問がありました。
それに対する山本理事長の回答は
「そのような会社の場合、残念ながら不良債権になる可能性が高いので、お金に強い人を補強してもらう」
でした。
「融資はロマン」というのは一面ですがやはり、金融機関として取れるリスクと取れないリスクがあります。
広島市信用組合のような金融機関はあくまで例外中の例外。きちんとお金を回していくには、銀行など金融機関に過度に依存せず、「どうやれば会社のお金を回していけるのか」を一社一社が真剣に考える必要があります。
もし、「自分は技術力には自信があるけれど、お金や数字はちょっと弱いなぁ」と日頃感じておられるなら、お気軽に弊社までお問い合わせください。
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