ミセルチカラの磨き方
目的は共有してこそ機能する
ワクワクの仕掛け人、岩井洋美です。
先日、あるデパートで開催中のイベントに行きました。
弊社のお客様が製品を出展されているということでしたので、「見てみたい!」と思って。
今回は製品だけが出展されているとはいえ、お客様のところの製品がそのイベントの中でどんなふうになっているのか、それはやっぱり楽しみじゃないですか。
デパートの一角にそのイベントスペースはありました。
そこには、いろいろな会社の製品が並んでいます。
きっと、どれもその会社の自信作なんだろうな~と想像できるものばかり。
大きなものから小さなものまで、おしゃれにディスプレイされています。
見せ方にも随所に工夫があって、なかなかおもしろい!
平日の午前中ということもあって、見に来ているのは私と夫の二人だけ。
そこに居るのは係りの人だけです。。
だから、ゆっくり見ることはできたんです…。
最初に目に入ったのはスーツ姿の2人の女性。
なんだかすっかりくつろいでいます…それもうちのお客様の製品で!
まぁ、くつろぎたくなる気持ちはわかるのですが、私たちの姿になんとなく気がついたところで、レセプションデスクにささ~っと戻っていきました。
何事もなかったかのように。
私たちがその場に来たときも、ゆっくり見ている間も(会場を2周はグルグルしました!)、その場から出るときも、この2人の女性は一切言葉をかけてくることはありませんでした。
遠目から気づかないそぶりで見ているかんじ(笑)
今回のイベントはそういう接客スタイルなのか?
洋服のお店などでは、ゆっくり買い物を楽しんでもらうためにあえて声をかけないということもあります。
それでも、「いっらっしゃいませ」ぐらいはあるかな。
また別の係りとおぼしき男性と女性も、私たちの前を素通りしていきます。
ちょっと興味をもって「見て行こうかな風」の人の前も素通りです。
「あえて声をかけない」というのとは、ちょっと違うという気がします。
「ごゆっくりご覧ください」ぐらいは言ってもいいと思いますけどねぇ。
どちらかと言えば、声をかけて説明しないといけないぐらいです。
今回のイベントにはしっかりしたコンセプトがあります。
ざっくり言うなら「丁寧に暮らす」ということでしょうか。
そしてもちろん、開催することの目的もあるはずです。
だからこそ、弊社のお客様も含めて、それぞれに大事な製品の出展を決められたと思います。
イベントのコンセプトや目的はパンフレットを見れば分かるようになっています。
確かに分かります…でも、そこにある数々の製品によって文字で書いてあるものが、目に見える形になっているんです。
それもすごくいいかんじで!
でも、そのコンセプトや目的、残念ながらその一番大事なことを、その場にいる係りの人たちはどれだけ分かっているでしょうか。
イベントを主催している会社の人なのか、はたまたデパートの人なのか。
そこにいる人たちがどういう経緯でいるのかは知りません。
きっと、その人たちは言われた仕事をやっているだけ、それもちゃんとやっているのかもしれません。
例えそうであったとしても、このイベントを見に来た人にとっては、何の関係もありません。
言い方は悪いですが、「台無しにしている人」でしかないんです。
このイベントの場で販売をするということでなくても、伝えられることがあるはずなんです。
良い企画が立ち上がって、魅力的なコンセプトがあって、素晴らしい製品もたくさんそこにあるのに、このイベントの一番大事な目的を関わる人たちと共有できていないということなのでしょう。
素晴らしい製品が多くの人の目に触れるせっかくの機会なのに、それを伝えられないなんて…もったいないことです。
これはひとつのイベントでの出来事です。
でも、これを会社に置き換えて考えても同じこと。
目的を明快にして共有する
ということがいかに大事かということと同じなのです。
こちらからいろいろ質問してみればよかったかなぁ。
ただ、このかんじだと「そんなことも答えられないの?」と怒ってたかもしれないなぁ。
実際、あまりの「知らんぷり」の徹底ぶりに、「写真を撮ってもいいですか?」とさえ切り出すこともできなかったんだった…。
イベント会場の前を楽しげに話しながら通り過ぎた女性2人。
「こういうの、おしゃれでいいねぇ。家にあってもいいかも。」
「へぇ~、これダンボールで出来てるんだ~。すごいね。」
弊社のお客様の製品を見ながら話している声が聞こえました。
それが聞けただけでもよかったかな(笑)
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