ミセルチカラの磨き方
マイナンバーカード申請で垣間見えたデジタル化の現状
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
皆さんはマイナンバーカードを作られたでしょうか?
私はまだ作っていなかったのですが、今後はマイナンバーカードもいろいろと使う場面も増えそうなので、ようやく重い腰を上げました。
オンラインでマイナンバーカードの交付申請を出したのが2020年11月11日。
最初に交付申請書が届いたのが5年前で、今年自宅を引越ししたこともあり、オンラインで申請を出すことには若干の不安もありました。ただ、マイナンバーカードのホームページを見ると、住所が変更していても、オンラインで申請できる旨の記載があったので、オンライン申請を選択しました。
その後、特に申請不備等の連絡もなく、1ヵ月以上経過しましたが、何も届きません。
「やっぱり住所変更していたら、オンラインではダメだったのかなぁ」と不安に思っていると、12月下旬になってようやくマイナンバーカード交付通知書が郵送されてきました。
同封されていた説明書によると
- カードを受け取るには指定の窓口に行く必要がある
- 受取希望日の5日前までに、受取場所・日時を予約する
ことが分かりました。
予約の方法は電話かオンラインだったので、こちらもオンラインを選択。
「上手くすれば今年中、遅くても年明け早々には受け取れるかなぁ」と思いきや、年末はおろか年明けもかなり先まで予約が埋まっており、最終的にマイナンバーカードを受け取れるのは1月中旬以降になりそうです。
さて、マイナンバーカードの作成を政府はCMも流して推奨していますが、申請から最終交付まで2ヵ月以上かかるとなると、「やっぱり面倒くさいなぁ」と感じる人も多いのではないでしょうか。
私の場合は自宅住所が変わったため、余計に時間がかかった可能性はあります。しかしながら、できる限りオンラインを活用したにも関わらず、人手で対応する業務も多いために業務がスムーズに流れていないように思います。
DX(デジタルトランスフォーメーション)が盛んに叫ばれていますが、
業務全体の流れを捉える
↓
IT等を使って自動化できることはできるだけ自動化して流れをできるだけスムーズにする
↓
人が対応する仕事はデータを基にした高度な判断業務などに絞って運用する
という構想が反映されていないと、供給側は「DXやったけれど、かえって余計な仕事が増えるばかり」と文句が出るし、お客さんからは「結局面倒くさいだけじゃん」という評価を受ける恐れがあります。
マイナンバーカードは国や自治体が管轄しているので、利用者側は文句があってもその業務の流れに従わざるを得ません。一方、会社の業務の場合、競合もたくさんいるので「結局面倒くさいだけじゃん」と思われたら、お客さん離れにつながります。
業務改善をやるなら中途半端に対応せず全体を見据えながら、徹底的にやりましょう。
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