ミセルチカラの磨き方
ビジネスチャンスを広げるコツは新しいライバルを見つけること
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
同じ鬼退治の物語である「桃太郎」と「鬼滅の刃」の違いについて「鬼滅の刃」を知らない人に分かるように簡潔に説明してください。
もし、皆さんが「鬼滅の刃」の関係者なら、このような質問があった時にどう答えるでしょうか?
「そんなことを聞かないでよ」とか、「なぜ、『桃太郎』と比べるの?」と思われるかもしれませんね。
マーケティングでは「競合との違いをどう出すか」がよく言われますが、実際お客様は商品をいろいろなものと比べています。
このため、その商品を売っている側からすると、「なんで、そんなものと比較するのか?」と不思議に感じることもあります。
カリスマブロガーちきりんさんの本「マーケット感覚を身につけよう」の中に
「全日本空輸(ANA)の競合として思い浮かぶ企業をすべて挙げてください」
という問いがあります。
先日今期の決算が大幅な赤字になることを発表したANAですが、ANAの競合企業は日本航空などの航空会社やJRなどの鉄道会社だけではなく、「Zoomなどのオンライン会議システムを提供する会社」も競合になりうることは、今ならすごく腹落ちするのではないでしょうか。
思わぬ会社がライバルになるということは逆に考えると、皆さんの会社も「思わぬ市場で商品が売れる可能性がある」ということです。
「弊社はメーカーだから」「ウチは小売店だから」といったように既成の業種や業態に囚われていると、新しいニーズは発掘できません。
メーカーであれば、作った商品を通してお客様はどのような生活になっているのか。
小売店であれば、お客様はその商品を買う際にどのような気持ちでいるのか。
可能な限り想像してみましょう。また、想像しただけでよく分からない場合は実際にお客様に聞いてみましょう。
ちなみに、先の「マーケット感覚を身につけよう」が出たのは2015年。
5年前、既にオンライン会議システムは航空会社の競合になることは予想されていましたが、実際に「そうは言っても・・・」と考えておられた人も多いかと思います。
しかしながら、予期せぬ事情があったにせよ、多くのビジネスマンは海外出張を取り止めてオンライン会議で商談を進めています。
そして、わざわざ飛行機に乗って海外へ行かなくてもビジネスを進めることができると分かってしまうと、経費や時間節約の観点から、ビジネス需要で飛行機を利用することは新型コロナ禍が収まっても減る可能性があることは容易に想像できます。
まだ見ぬライバルを見つけて早めに対策を打つ。
チャンスをつかむには先手必勝です!
弊社の新しいコンテンツ「考トレ」も、仮説と検証を繰り返すことで自らの頭で考える思考力を鍛えることを目指しています。
2021年に新しいビジネスチャンスをつかむために有効活用していただければ嬉しく思います。
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