ミセルチカラの磨き方
両面作戦が求められる時代に対応するスキルを磨く
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「広く」と「深く」。
最近お話をお聞きしたり、本を読んだりしていると、表現方法は違うものの、この二つの両方を追うことの大切さを強調する人が増えているのを感じます。
「一兎ではなく、あえて二兎を追う」という感じでしょうか。
新型コロナウイルスの影響で経済環境が一変し、今まで順調に売れていた商品が突然売れなくなりました。
インバウンドに期待していた旅行業界は、今や国内の、しかも、近場へ旅行するマイクロツーリズムに力を入れつつあります。これは対象を横に広げるという意味での「広く」にあたります。
また、誰でも情報にアクセスでき、発信できるようになったため、フェイクニュースも含め、質の悪い、浅はかな情報も飛び交っています。このため、より専門的で、かつ、より正確な知識やノウハウを獲得する必要が増しています。
これは対象を下へ掘り下げるという意味での「深く」にあたります。
世の中の変化のスピードが速く、問題が複雑化する中にあっては「広く」×「深く」の両方を兼ね備えておかないとダメということです。
この両方が必要になってきた際、気をつけなければならないのは、議論をしている時に、これは
「広く」の話をしているのか
それとも、
「深く」の件を取り上げているのか
です。
それぞれのベクトルが違うために、社長が「広く」の観点から話をしているに、社員が「深く」の視点で答えてしまうと議論がかみ合いません。
特にオンライン会議などで場所的にも離れて打合せしたりしていると、「お客さんの数をどうやって増やすか」という話がいつの間にか「ホームページによる集客方法の問題」に切り替わって、せっかく時間をかけても「次に何をしたらよいか」という結論がでない恐れがあります。
「お客さんの数をどうやって増やすのか」は「広く」に関すること。
もし、新たに若者に焦点を当てるという方向性が出たら、「はたして今のホームページで若者に会社の良さをアピールできているのか」という問題がクローズアップされます。
そうなると、いま時の若い人は「スマホしか見ない」「タグで検索する」「動画をよくチェックする」といった習性を踏まえて、それならホームページのどこを修正したら良いのかと「深く」掘り下げる問題が出てきます。
一兎ではなく、あえて二兎を追うことが求められる時代、打合せする際にも、モノゴトを構造的に捉えて「広く」なのか、「深く」なのかを意識するよう心掛けましょう。
弊社の新しい仕掛けである「考トレ」も、会社の仕事を
- お金
- マーケティング
- マネジメント
の観点から構造的に捉えることに力を入れています。
社員が同じ構造をベースに打合せできるようになると、社内における「意思疎通」がよりスムーズになります。
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