ミセルチカラの磨き方
ビジネスモデルの寿命は想像以上に短い...
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
1年ほど前にお話をお伺いし、このブログでもご紹介させていただいた、ある女性経営者さん。
飲食店を経営され、本も出版されているのですが、先日ビジネス系のテレビ番組に出演されていました。今回のコロナ禍を受けて4店舗あるうちの2店舗を閉店されたことが放送されていたのです。
ビジネスモデルとしては、「1日100食限定で売り切れたらその日は終了」をベースに、「あえて売上アップを狙わずに社員の雇用を守り、長時間労働をなくす」ことを目指されていました。
しかしながら、外出自粛が続く中で、1日で100食を完売するという目標ラインを維持することも難しくなり、一部店舗の閉鎖と社員の解雇をご決断された模様です。
この放送を受けて、SNSでは「もともと内部留保が少ないビジネスモデルは事業継続するのが難しい」とか、「社員の働き方改革をうたっていたのに、あっさり解雇するってどうなの?」といった意見が飛び交っています。
皆さんはどのように思われるでしょうか?
少なくとも、一時期賞賛されたビジネスモデルも前提条件が崩れると、通用しなくなる恐れがあることが分かります。
評論家的にいろいろと批判することは簡単です。
しかしながら、目まぐるしく情勢が変わる中にあっては、1日、1週間、1ヵ月の遅れが会社にとって致命傷になります。特に緻密に設計され、よくできたビジネスモデルほど大元の前提条件が崩れると、すべてが機能しなくなることも少なくありません。
一方で、上手く機能しなくなったビジネスモデルも、すべてが悪い訳ではなく、一部は今でも通用したり、今後もさらに磨きをかけることで、より強固なものに進化していく可能性があります。
我々は他社の事例から学ぶ時に、どうしても表面的に目立つ事象に注目したり、大きな失敗に見える事象に着目しがちです。このため、成功事例として紹介された企業の話は鵜呑みにしてしまう一方、失敗事例で取り上げられた話は「それ見たことか」と見下してしまいます。
しかしながら、現実の世の中では、新聞にも掲載されず、テレビでも放映されない成功事例と失敗事例が無数にあります。
したがって、我々が他社事例から学ぶ際には
具体的な内容
↓
抽象的な概念
↓
具体的な行動
というように、一段高い視点から知見を広げることが必要です。
私は今回の一連の話を聞いたり、見たりする中で「無常」を感じました。不確実性が高まっていく中では、1年前は「すごい」「画期的だ」と言われたビジネスモデルも一気に破綻してしまいます。
常のないことが常である世の中を生き抜くには、ますます自分の感性を磨くとともに、行動のスピードをさらに上げていかないとダメだと改めて痛感しています。
弊社では感性を磨いて行動のスピードアップを上げていくために、今期は知恵の和を紡いで利益を上げることに重点を置いていきます。
その第一弾として、小冊子「知恵の和ノート(サンダーバード編)」を作成し、無料でプレゼントしています。仕事以外の時間でも、仕事に結びつけることができたら、感性が磨かれ、問題解決に至るスピードも上がります。
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