ミセルチカラの磨き方
会議で足を引っ張る3つのタイプとその対処法
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
複数の人が参加する会議では、参加するルールを最初に決めておくと、その後の流れがスムーズになります。
私が議事進行する時、よくお伝えするのは
- 遠慮しない
- 批判しない
- 傍観者にならない
の3つです。
このルールについて、最初に合意を取っておくと、仮に社長が社員の意見に対して「そんなのダメだろう」と怒り出しても、「社長、それルール違反です!」とさらっと注意できるので便利です(笑)。
先の3つのルールのうち、
- 遠慮しない
- 批判しない
については比較的分かりやすいのですが、ちょっとややこしいのが
- 傍観者にならない
です。
単に冷静な意見を述べている時もありますし、客観的な視点から新しい展開が生まれることもあります。しかしながら、明らかに「それって傍観者だよね」という時は、仮にその指摘が正しくても他の参加者が「そうなんだけどねぇ」となってしまうケースがあります。
傍観者的発言で会議に良い影響を及ぼさないケースでは
- やる気なしタイプ
- にわか専門家タイプ
- 自分を認めてタイプ
が代表的です。
まず、やる気なしタイプ。
残念ながら会議にはその目的を理解せず、いやいや参加しているメンバーもいます。顔や態度を見ているとおおよそ分かりますが、このような「やる気なしタイプ」の傍観者的発言は他のメンバーのやる気をそぐ恐れがあります。
このような人にはズバッと「それって傍観者だよね!」と指摘するのが効果的。そこで改心して態度を変えればOKですが、それでも引続きやる気のない言動が続く場合は思い切ってメンバーから外れてもらうのもありです。
2のにわか専門家タイプの場合。
自分の知識をひけらかして、「それはちょっと違うと思いますが」というようにメンバーの上に立とうとします。
こういう人にはたいてい言っていることにどこかしら矛盾点があるので、そこを突くとたいていボロが出ます。
また、難しい専門用語を並べてまくし立てる場合はちょっと違った角度から「それって〇〇に例えると、こういうことですか?」と聞くのもありです。本当の専門家であれば、そのような質問に分かりやすく答えてくれます。一方、なんちゃって専門家の場合は自分の狭い土俵からちょっとでも外れてしまうと「やばい」という態度を一瞬見せるので、たいていはその後大人しくなります。
そして、3の自分を認めてタイプ。
人は誰しも自己承認欲求があるので、「自分の存在を認めてほしい」「自分の価値を理解してほしい」「自分が頭が良いのだと分かってほしい」と考えるのは仕方がありません。しかしながら、こと会議で皆で同じ目的に向かって話し合っているのに、自己承認欲求を全面に出して評論家的な発言をされたりすると、やっかいです。
私の決めたルール
- 遠慮しない
- 批判しない
を勘案すると、「遠慮せずに発言した内容を批判する」ことは自己矛盾になります。
このような場合、私がよくやるのは「それならAさんがやってみませんか?」「では、Bさんならどうやってやりますか?」というように「傍観者→当事者」になるような質問することです。
ご本人に秘めたるやる気があって「じゃぁ、私がやります」と言ってくれたら儲けものですし、「自分ならこうやります」と一歩踏み込んだ意見が出れば議論が前に進みます。
いかがでしょうか?
今はオンライン会議が増えているため、参加メンバーの反応がより分かりづらくなっています。しかしながら、ちょっとした工夫を重ねることで会議が盛り上がって、新しい画期的なアイデアが生まれることがあります。
何か参考になることがあれば嬉しく思います。
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