ミセルチカラの磨き方
M&Aで持続的に成長し続ける会社の強さの根源とは?
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
M&Aを巧みに駆使しながら、会社を成長させておられる東証一部上場企業の社長さん。
「M&Aで成功する秘訣は?」という質問に対して、回答されたポイントは3つありました。
1.高く買い過ぎない
2.100日間PMI(Post Merger Integration)をやり切る
3.PMIできる人がリードを取る
M&Aの際、相手先の企業価値をいくらで算定するか。
最近はカネ余りの状況を受けて、M&Aで買収する際の価格が高めになる傾向があります。その時、いかに冷静に会社の価値を見極め、買収価格を決定するかで、その後の成否が大きく変わってきます。
しかし、この「高く買い過ぎない」というのは、実際にできるかどうは別にして、いわばどの会社にとっても当たり前のことです。
次にPMI。
PMIとはM&A後の統合プロセスのことです。理念や戦略を統合したり、業務や組織を統合したり、企業風土や文化を統合したり、といったいろいろなプロセスがあります。
合併・買収した後、この統合するプロセスが上手く進まないと、せっかく適正な価格で買っても、宝の持ち腐れになるどころか、新たなお荷物にもなりかねません。
お話をお聞きして感じたのは、前述の上場企業では、M&Aした後の手順や仕事の進め方の方針が明確であり、徹底されているということです。
- 人件費は下げない(いわゆる首切りはしない)
- 人件費以外のコストは徹底的に見直して、資金繰りを改善する
- マーケティングを強化する
- システム開発部分を自社内で統合することで、コスト削減とスピードアップを実現する
しかも、最初の100日間でやるべきことすべて実行に移し、経験豊富なメンバーがリーダーシップを発揮して統合先の社員を巻き込んでいるのがよく分かりました。
- 明確な戦略・戦術
- 時間的に集中してやりきる力
- 人を巻き込める社員の存在
話はM&Aのことが中心でしたが、これらの要素は会社のあらゆる場面でその効果が出ています。このため、多種多様なビジネスをやっているにも関わらず、そこには何か一つの芯が通っているように感じました。
戦略・戦術がハッキリしていて、それを徹底しているか?
ダラダラやらずに期限を決めて、仕事に集中できているか?
職務をしっかり遂行できる人材をきちんと育てているか?
上場企業であっても、これらの3要素をすべて兼ね備えている会社はあまり多くありません。また、これらのことは大企業だからできて、中小企業だからできないというものでもありません。
逆に言えば、社長が上手に社員の成長を促すことができたら、社員数の少ない会社の方がより短期間で効果が出ます。
- 明確な戦略・戦術
- 時間的に集中してやりきる力
- 人を巻き込める社員の存在
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