ミセルチカラの磨き方
時間が経てば、会社も変わるし、顧客も変わる
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「なんだかずいぶん暗いなぁ」
昔フィリピンに赴任した時のことです。住む家を探すために不動産会社の人といくつか物件を見て回ったのですが、どれも家の中が暗かったのです。
昼間なのに家の中は薄暗い。パッと見の第一印象があまりよくありません。
このことを現地に長く住んでおられる先輩にお話すると、「こっちは暑いからねぇ」
つまり、南国フィリピンでは年がら年中暑いので、暑さ対策として日中も日が当たらない場所が好まれるという訳です。
一方で、日本。
マンションでは「日当たりのいい東南の角のお部屋です!」というように日当たりの良さが人気だったりします。しかし、昨今の猛暑を勘案すると、必ずしも日当たりのいい明るい部屋がメリットになるとは限りません。
そういう我が家もリビングは朝から日中にかけては日がよく当たります。このため、冷房を入れていても窓際に近づくと外からの熱気が伝わってきます。
暑さ対策として、すだれを下したり、遮熱カーテンを使ったりしているのですが、気がつくと、リビングが「なんだかずいぶん暗いなぁ」という感じになっていました。
さて、経営者の方にある提案をした時、その提案をやらない理由として、「昔やったけど上手くいかなかったので」という回答が返ってくることがあります。
そこで、「それはいつ頃実行されたのですか?」と質問すると、たいてい「3年ぐらい前かなぁ」というご返事。
もちろん、3年前に上手くいかなかったことを今もう一度やっても上手くいくとは限りません。でも、3年前と今とでは、会社が持っているノウハウの量や質も違うし、見込み客が持っている知識や考え方も異なるのが普通です。
今の私がフィリピンの不動産物件を見て回っても、少なくとも家の中が暗いことに対してマイナスの印象はいだきません。
時間が経てば、会社も変わるし、顧客も変わる。
やらない理由として、「昔やったけど上手くいかなかったので」というのは単なる思い込みかもしれません。
仮にこちらの状況が変わっていなくても、相手の状況が変化している可能性はあるので、会社にとって有効な行動は失敗しても定期的にやってみる価値は大いにありです。
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